メスビリ
最近のアウトドアブームも相まって、昔で言うところの飯盒のような位置付けのグッズ「メスティン」が色々なところで紹介されるようになりました。メーカーやサイズはそこそこまちまちなのですが、基本的には小さめサイズの取っ手が折りたためるアルミの蓋つき角鍋で、概ね1〜2人前の調理に適したものがほとんどです。
このメスティンと固形燃料を使った「自動炊飯」というのも流行っていて、要は固形燃料の寿命ぴったりで調理が完成するので火加減を見る必要がない、というわけです。
この簡単調理はソロキャンパーにもぴったりということで、すでに様々なレシピが存在しています。当然ビリヤニも色々とでているのですが、見て見た限りでは出来合いのカレーで炊き込んでいたり、もしくは前段の準備がなかなかの手間だったり、お手軽と結果物のクオリティバランスになかなか納得がいくものが見つかりません。
そこで物は試しと、Can☆Doのメスティン(ダイソーと同じものです)を買って、少し研究して見ました。現時点では、フライドオニオンを自動調理で仕上げることはできませんでしたが、簡便さと結果の仕上がりは試す価値があるかと思います。
材料
- ぐるぐるスパイス 1/4キット (もしくはバスマティ米75gとここを参考にミックススパイス6g)
- 鶏モモ肉(2〜3センチ角にカット) 100g
- フライドオニオン 大さじ1(もしくは玉ねぎ50g)
- サラダ油 小さじ2
- 水 100cc
作り方
1. バスマティ米を洗ってメスティンに入れ、水100ccを加え30分待ちます。キャンプに出る前に浸水を開始した状態で密閉容器に入れておいても良いでしょう。
2. ミックススパイスを小さじ2のサラダ油と混ぜてペースト状にして、鶏肉とフライドオニオンと混ぜます。これも出発前に混ぜ込んだ状態でジップロックなどにいれておくと現地で楽です。フライドオニオンがない場合は、玉ねぎを細めのくし切りにして和えます。
3. 2を浸水の終わった1の上にそっと乗せ、蓋を閉めます。固形燃料に火をつけて、あとは炊き上がるのを待ちましょう。風のないところでは加熱26分は長すぎるので、沸騰後10分強くらいで鍋底から乾いた音がし始めたら火を消します。
4. 熱いうちにタオルや上着などで包んで10分ほど保温し蒸らしたら完成です。
備考
残念なのはフライドオニオンも並行完成させるところまで至らなかったところで、完成度を極めるためにはこのハードルを乗り越える必要があります。レシピでは、フライドオニオンがない場合は生玉ねぎで代替していますが、フライドオニオンがあったほうがグッとビリヤニとしての旨さは向上するので、この辺を入手できる方は入手を、もしくはフライドオニオンだけは手間だけどあらかじめ頑張って準備できると美味しくなります。が、やっぱり手間は手間なので、生玉ねぎでもそれなりの美味しさにはなります。しかもこれ、小さなカッチビリヤニです。
キットはぐるぐるスパイス頼みになってしまっていますが、日本人の嗜好も踏まえて調整されている上にちょうど1/4がぴったりなので、キット1つで4回楽しめる点がナイスです。もちろん似た感じの作り方で他のビリヤニスパイスを使うのも自由ですので、応用自在でどうぞ。あれば鶏肉にヨーグルトやレモン汁を少し加えても美味しそうです。
また、炊く際にはメスティン折りを使うとメスティンがターメリックで黄色くなるのを防いだり軽減したりすることができますので、おすすめです。