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桜の季節に笑ってサヨナラをした話。


今日のnoteはいつもの散歩日記ではなく仕事の話。
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この記事の続きです。


東京から帰る新幹線の中でこれを書いている。
半年ぶりの東京は相変わらず大都会で人で溢れていて、軽く目眩がした。それでも、久しぶりに取引先の方にお会いできたり新しい仕事の話をもらったり、やっぱり今の仕事が好きだし楽しいなぁと感じている。


4月、直属の上司が異動になった。
わたしが今の職場に来てから約4年、同じチームで仕事をしてきた人。畑違いの前部署からやってきて右も左も分からない、戦闘力ゼロのわたしをここまで育ててくれた人。

この人がいたから、自分の能力を高めることができたし、辛いことや苦しい仕事があっても頑張ってこられた。戦闘力53万とはいかなくても、530くらいになった(身軽になったピッコロさんより少し強い感じ。)と思う。


異動を聞かされた時、実はあまりショックでない自分がいた。人事の都合上遅かれ早かれ異動になるとうっすら予感していたこともあるけれど、いつの間にか「上司がいなくなること」への覚悟と自信がついたからだと思う。

例えば仕事において、AとBの選択肢があったとする。以前のわたしの選択肢は、①まず自分で調べる、②分からなかったら上司に相談する、の2択だったけど、だんだんと③なぜ上司が「A」を選んだのか考える(相談した時に理由も併せて教えてくれることも多かった)、④自分だったらどう進めるか考えてみる、という選択肢が増えてきた。
それに、仕事の多くはAかBかの単純な2択ではない。Aの方が無駄がなくスマートなやり方だとしても、Bを選んだから不正解というわけではなく、あるいは遠回りなBの選択をしたからこそ「次に似たような案件が来たらどう捌くか」「ミスをした時どうリカバリーするか」がわかることもある。たまにわたしが「B」の選択肢に迷い込みながらも生還できたのは、最後に掬い上げてくれる上司がいてくれたからに他ならない。

そういう風にいつの間にか、本当に少しずつ少しずつ、自分の案件を自分の言葉で説明できるようになったし、自分の足で立って歩けるようになったんだと思う。

だから送別の時も思いの外すんなり餞別の品を渡すことができたし(とはいえ、事前にシミュレーションしたようにスマートなことは言えなくて、めちゃ号泣した。しかも冷静に思い返すと同じフロアで仕事してる他部署の人の注目も集めてしまっていたようで、穴があったら入りたい………)、意外と心が穏やかなのだと思う。

それに、上司が抜けても同じチームには一緒に頑張ってくれる人たちがいる。サラリーマンという諸々のしがらみが鬱陶しくなる時もあるけれど、やっぱり同じ方向を向いて一緒に仕事をしてくれる人たちがいることは本当に心強い。助けて助けられて、これからもやっていく。


ここまで最早今生の別れのような感じで書き進めてしまったけど、実は上司が移動した先はわたしの今の部署と二人三脚のような役割の部署なので、たぶんこれからも一緒の案件に関わっていくのです。
その時は、同じチームでなく違う視点から、わたしがちゃんと頑張っているところを見ていてほしい。

最初から最後まで、本当に理想の上司でした。この人に会えて、一緒に仕事ができて本当の本当に恵まれていたし、幸せでした。

たくさんたくさん、ありがとうございました!
これからもどうぞよろしくお願いします◎

喫茶店に行ってきます〜