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こんにちは【黒糖焼酎飲もうでぃ!】前田“まえぴょん”秀樹です。
前回は 黒糖焼酎に合うおつまみその4をお届けしました。
さて今回は黒糖焼酎と日本酒について考えてみたいと思います。
今まで自宅での飲み会からから数えると、本当に多くのお酒好きの人に黒糖焼酎を紹介してきたのですが、日本酒が好きな方の多くが黒糖焼酎のことを好きになってくれたり、焼酎・蒸留酒は苦手といいう方が黒糖焼酎は美味しいといってくれるのを見て「これは何故だろう?」と考えたことがありました。
ジャパニーズ・ラム
よく黒糖焼酎を「日本のラム酒」と例えられることがあります。
これはどちらもサトウキビ由来の糖類(黒糖焼酎は黒糖を、ラムはサトウキビのしぼり汁や砂糖を作る際に出る廃蜜糖)を原料とした蒸留酒であることから来ていて、実際 奄美でもラム酒を作っている蔵もあります。
では、黒糖焼酎とラムの違いは何かというと、仕込みに米麹を使用する点です。
黒糖焼酎の作り方
以前「黒糖焼酎のできるまで」という記事を投稿しました。
そこにも記しましたが、黒糖焼酎の仕込みで黒糖を加える前までの工程は以下の通り
洗 米
↓
浸漬
↓
蒸し
↓
麹菌を加える
↓
培養
↓
米麹ができる
↓
米麹に水を加える
↓
もろみができる
ここまでの工程を見て、何か気づかれた方はきっとお酒好きだと思います。
そう、ここまでの工程は日本酒造りとよく似ているんです。
細かい作業を除いて大まかな流れだけで考えるとほぼ同じといっても良いかもしれません。
ワインとブランデー
ここで視点を海外に向けてワインとブランデーの関連についてのお話し。
ワインの原料は言わずと知れたブドウです。
ではブランデーの原料はというと………そう、ブランデーの原料もブドウなんです。(さくらんぼを使ったチェリーブランデーなどもありますが、ほとんどのブランデーの原料はブドウです)
ではこの両者の違いはというと、
ワインはブドウを酵母によりアルコール発酵させて作った醸造酒
ブランデーはワインを蒸留し樽で熟成させた蒸留酒
ということです。
はい、カンの言い方は何が言いたいのか、かわかりましたね!
黒糖焼酎と日本酒
話は戻ります。
日本酒の作りと黒糖焼酎の途中までの作りがとても似ていることをお話ししましたが、さっきのワインとブランデーの違いに当てはめてみると
日本酒は米を酵母によりアルコール発酵させて作った醸造酒
黒糖焼酎は日本酒のもろみに黒糖を加えたものを蒸留した蒸留酒
というワインとブランデーのような関係が浮かび上がるんです。(多少強引なのはお見逃しを)
もちろん「米焼酎」という日本酒同様米を主原料にしたお酒があって、それらはまさにワインとブランデーの関係になるのですが、主原料が異なるにもかかわらず仕込みに米麹を使用することを義務付けられている稀有な酒である黒糖焼酎が日本酒好きに好まれる理由の一つとして上記の事柄が当てはまるのではないかと考えます。
事実 黒糖焼酎を飲んだ時に感じる甘みは、黒糖由来のそれだけではなく、米の持つ甘みも多く含まれます。
黒糖と米、両者が織りなすバランスこそが唯一無二の風味を生み出し、それが私や他の黒糖焼酎好きを虜にするのかもしれません。
いかがでしたか?
かなり無理矢理なところもありましたが、ちょっと面白い考察ではなかったかなと思います。
今後黒糖焼酎を飲まれる際に、そのどこかにある米の味わいを探りながら飲むのも面白いかもしれません。
では今回はこの辺で、次回もお楽しみに!
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