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フリーランス社会活動家という働き方ー原桜花さん

こんにちは!国際協力サロンの渡邉です。​​今回は原桜花さんをお招きし、フリーランス社会活動家として社会課題に向き合う原さんのこれまでと、大切にしていることについてお話いただきました。

【プロフィール】
フリーランス社会活動家 原桜花(はら さくら)
1992年生まれ。高校卒業後3年間フリーターをしながら最初のインド留学をする。デング熱で死にかけ、日本に帰国。神戸市外国語大学第二部英米学科に入る。卒業後、インドのTata Institute of Social Sciencesでソーシャルワーク(社会福祉学)修士を取得。ソーシャルビジネスしかやらない会社の株式会社ボーダレス・ジャパンに社会起業家枠入社。1年で退職し、現在はフリーランス社会活動家として活動中。

▼Twitter ▼note ▼インド留学時代のブログ

高卒フリーターからインドで修士号

勉学にも力を入れ、英語の弁論大会や作文コンテストなどでも入賞したりと、成績優秀だった中学・高校時代。高校卒業後はカナダの大学への進学を考え、地元の温泉でアルバイト生活を始めました。

しかし、周りの友人は大学へ進学し、サークルに入って仲間と楽しそうに過ごしている一方、自分はお年寄りが集まる環境でアルバイトをして生活している、そのギャップに「挫折ってこういうことをいうのかな」と深く落ち込んだ時期もありました。

アジアなら学費も安く、かつインドであれば英語も通じるのでインドへの留学を決めました。大学進学の前にまずはヒンディー語を学ぶべく、ヒンドゥー教の聖地バラナシで10ヶ月間の語学留学を始めました。が、ここで悲劇が。

最初の1ヶ月目でデング熱への感染。

異国の地インドで40度近くの高熱をだし、さらに医者には輸血が必要と言われる事態にまで陥りました。日本の保険会社に連絡するも、インドでの輸血は認められず、シンガポールまで移動する必要があるとの連絡が。体力も落ちている中で「シンガポールまで移動する間に死んでしまうんじゃないか...」と、初めて死を隣り合わせに感じたそうです。

正直、それまでは「いつ死んでも仕方ない」と考えていたものの、実際に死を身近に感じると「まだここで死にたくない」と強く思い、人生観が大きく変わった経験となりました。

インド写真

その後、無事にデング熱から回復し、21歳の時に神戸市外国語大学に入学。休みの度に訪れたインドでしたが、そこで初めて、人身売買される子どもたちや、休む間もなく働く子どもたちの姿を目の当たりにしました。

警察も摘発しない、大人も容認している、そんな日常の中で痛感した”大学生の私には何もできない”という無力さ。

現地で専門分野を学び、”何かできる自分”になろうと、ムンバイの大学院Tata Institute of Social Sciencesへの入学を決意し、子どもと家族に特化したソーシャルワークを学び始めました。

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社会起業家からフリーランスへ

大学院を卒業後、児童労働問題に対して根本的にアプローチをしたいと考え、社会起業家を育成する会社へ入社した原さん。自身の事業を始める前に、5人1組で参加した企業家育成プログラムにて、技能実習生の働く環境にアプローチする事業を行いました。

ボーダレス時代

実際には、日本語教育を提供する事業を行いましたが、事業を回していくにつれて、当初抱いていた「起業したい」という気持ちに少しずつ変化を感じるようになったと言います。

一刻も早く売り上げを伸ばすために求められるスピード感や、黒字化に対するプレッシャー。

もう少しマイペースに無理のない範囲で、自分にあった形でインドの子どもと関わっていきたいという思いから、フリーランス社会活動家として活動していくことを選びました。

フリーの社会活動家として活動する今、不登校の学生にオンライン授業を提供したり、10代〜20代の人生相談や進路相談、また企業のSNSアカウントを運用したりと幅広く活動するとともに、インドの子どもたちの教育支援プロジェクトも着々と計画を進めています。

みなさんへ伝えたいこと。

最後に学生も多く所属する国際協力サロンメンバーに向けて、5つのメッセージを届けていただきました。なかでも「社会貢献を考えるとき、自分の生活や幸せを大切にすることを忘れないで」ということ。

自分の給料は最低限でいいから国際貢献の仕事をしたいと考えることもありますが、やっぱり自分が最低限生きていけないと、人を支える立場になるのは難しいこともあると思います。

私の場合、残業を繰り返し、睡眠時間を削る働き方をすると体調を崩しやすいことがわかって、あまり無理をしない形で、何ができるかを考えた結果、個人で小さな段階から始めることを選びました。みなさんも自分の幸せや生活も大切に、自分に合った社会貢献、国際協力を見つけて欲しいと思います。

原さんからのお話の後は、サロンメンバーから働き方やマインドに関する質問がたくさん挙がりました。無理をしない形で、自分に合った働き方が必ずあると、温かく包んでくださった原さんに、励まされたメンバーも多かったのではないでしょうか。

現在は生き方や進路に悩む方の背中を押す内容で本を執筆されているそうで、完成がとても楽しみです!

型にハマらない自由な生き方についてなど、twitterにて情報発信されていますので、ぜひフォローしてみてください。人生相談や進路相談も無料で行われています。希望者はTwitterのDMにて連絡してみてください。


それでは次回もお楽しみに!

国際協力サロンでは、「まなぶ、つくる、つながる。」を合言葉に国際協力について毎月勉強会を行っています。国際協力サロンで一緒に勉強したいという方のご参加、ぜひお待ちしております!



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