小倉城庭園入場者10万人達成
令和5年度は小倉城庭園に来ていただいた方々が10万人を超えるという、とても嬉しい結果となりました。来ていただいた皆様はもちろんのこと、運営側として関わっていただいた皆様にも、多くのご助力をいただきました。心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
小倉城庭園ができた初年度(平成10年)は、9月末開館から年度末(3月末)までと開いている期間が短い中で9万人超の方に来られていますので、もちろん多くの方が来られたのですが、年間10万人を超えたのは開館以来25年目となる今年度が初めてです。
同じタイミングで小倉城も入城者25万人を達成したので、その告知に相乗りするような形でテレビで取り上げていただいたり、記事にもしていただきました。
取材の中で、「インバウンドが回復したからですか?」という声も多くいただきましたが、「もちろん数は増加していますが、全体の比率で見たときには少し減少しており、インバウンドだけでなく、国内のお客様も多く増えたのではないかとみています。」とお答えしています。
2年間の取り組み
我々、TEAM城下町小倉共同事業体に運営団体が変更となり2年たちました。北九州をを日本有数の観光地にするため、また、城下町小倉をエンターテイメントエリアにするため、小倉城武将隊を始め、様々な施策に取り組んでいます。「最近、小倉城はいろいろやっていますね!」と声をかけていただけることが増えました。とても嬉しいです。
小倉城庭園では「夜のライトアップショー」や、「夏のかき氷」「春秋のアフタヌーンティー」など、今までとは少し違ったイベントを作ったことで、多くの方々に喜んでいただけたのではないかと思っています。また、今年度は「日本刀の美~今に生きる九州の刀匠たち~」「春を包んで風呂敷展」といった企画展にも多くの反響をいただきました。全日本刀匠会九州地方支部の皆さま、ふろしき研究会の皆さま、ご助力いただきありがとうございました。
また、企画展の無い時期には、常設展の延長として「小倉織」の展示をさせていただきました。織り機があり、実際に織っていただく職人さんがいつもいらっしゃる状況は大変ありがたく思っています。ご協力いただいている、豊前小倉織研究会、小倉織伝承会の皆さま、いつもありがとうございます。
これまでの小倉城庭園
また、小倉城庭園においては、この25年間に積みあがったものが大きいと感じています。茶道業界の皆さま、礼法の皆さま、書道や香道、花道、煎茶道、邦楽の皆さまに、幾度となくご利用いただき、それが小倉城庭園らしさという文化となって続いていることにこそ価値があると考えています。皆様、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
小倉城庭園がある地は、下屋敷跡という遺跡であり、ここには2000年前からの歴史が詰まっていました。万葉集の舞台でもあるこの地の文脈を大切にしつつ、小倉らしさの研究に努めていきます。
これからの小倉城庭園
今後とも小倉城庭園は、北九州の文化と人が交わるメディアとしての役割を果たしていきます。また、小倉という都市の中で、少しだけゆっくりした時間を過ごせる場所としてご利用いただければと思います。
そのためには、書院棟での茶席や、イベント利用、そして北九州地区の地元アーティストによる展示など、さらに「北九州は面白い!」と感じていただけるような取り組みを増やします。
地域の学校と協同し小倉の魅力をさらに発信するようなイベントを開催し、小倉城や小倉城庭園の歴史を伝えるための地域や企業様での講座、テレビ、ラジオなどでの発信強化にも努めてまいります。このnoteもその一環です。
お庭に関しても、さらに来場者満足度を上げることができるよう、リニューアル等を実施してまいります。
最後に
前述しましたが、学校や地域の皆さん、企業さん、旧豊前国の地域の皆さんとの連携を深めていければと考えております。「何かやりたい!」というところがあれば、庭園のものが伺いますので、ぜひお声がけください。
また、来年度も小倉城庭園をご利用いただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。
追伸:こちらは10万人を達成したときのお客様。下関市在住の中学生さんで、弓道をされているとのこと。わざわざ小倉城庭園にお抹茶を飲みに来ていただいたそうですよ。とても嬉しいですよね。未来は明るいなと思いました。