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労働基準法って何?

労働基準法は簡単にいうと、

「労働者が生活を営める労働条件の最低基準を定めた法律」です。

労働基準法は戦後間もない1947年に施行されました。

一般人や会社が契約を結ぶときに民法の「契約自由の原則」というルールに従います。一般人や会社は対等な立場で交渉が出来るから、お互いが納得すればどんな契約を結んでもいいよというものです。

建前は対等ですが、会社と求職者が雇用契約を結ぶ際、会社の方が圧倒的に有利な立場にいるというのが現実ではないでしょうか。野放しにしてしまえば、極端に悪い労働条件であっても受け入れてしまう労働者が出かねません。

労働条件に関する法律は戦前にもありました。1911年公布、1916年施行の工場法が日本初の労働関係の法律ですが、年少者と女性労働者の就業制限くらいしかなく、その就業制限も1日11時間労働まで等あまり労働者保護が強くありませんでした。劣悪な環境で働かされ、会社のトップは悠々自適な生活を送っているというのを歴史で習ったことがあると思います。

そこで、戦後GHQの占領下で労働基準法が施行されます。

立場の弱い労働者が、ともすると劣悪な労働環境で会社に搾取されかねないので、契約自由の原則を修正し、労働者が人たるに値する生活を送れるように最低限守らなければならない労働条件の基準を定めたのが労働基準法です。

労働基準法は「最低基準」であり、労働基準法違反の労働条件は無効になります。

また、悪質な労働基準法違反の場合、懲役刑や罰金の対象になり、厚生労働省の職員である労働基準監督官に逮捕されます。

それだけ強制力を働かせて労働条件の最低基準を守らせようということですね。

まとめ

労働基準法はまとめると以下の通りです。

・労働条件の最低基準を定めている
・民法の「契約自由の原則」を修正
・労働基準法違反の労働条件は無効、最悪捕まる


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