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youはどの棚からお買い上げ? 神保町に書店を開いて127日目part2 

3月16日(127日目)にpassage1からpassageSOLIDAへ大幅に本を移して来ました。一つ前のnoteで書きました。


で、この日、早速、passageから売れましたのメールが届いていて「やっぱりSOLIDAヤバすぎる」と嬉々として管理画面を見たけども、棒グラフがありません。
???
メールを見直すと、新書のタイトルがあって、「あれ?これって移動させた本だっけ?」。管理画面をログアウトして、passage1のメールでログインし直したところ、スカスカになったはずのpassage1のほうで、売れていたのです。
SOLIDAの方が、絶対に売れるだろうから、passage1の棚はどうしよう、なんて思っていたら、これです。
こんな風に、共同書店オープンして、想像を超える展開が時々起きるので、楽しくて仕方ないのですが、いったいこれは?

理由を考えてみると、2つの説が浮かびました。

理由1 身長2メートル50センチくらいの人が来て買った

理由2 もしかしてSOLIDAで売れたのては?

理由1の検証はどうでもいいので、理由2について、
まさにワタシはpassage1を、これからどう使おうかと、考えていて、お店のスタッフさんにキュレーションされる品揃えにしようという経営戦略?を思いついていたところだったのです。

SOLIDAは、特に2階の棚は、かなり空いています。この下の写真のように、空いてる棚に、「1号店、2号店の棚主のみなさん!出張応援販売中」として、スタッフさんがpassage1や2号店のbisの棚から、いくつかの本を、SOLIDAへ持っていって、いい場所に置いてくれるのです。
これらの本は売れた場合、SOLIDAで売れたか、passage1で売れたか、場所は分からない(はず)。

passage1でも、時々、フェアみたいなのをやっていて、例えば「猫」をテーマにすると、色々な棚から猫の本が平台に集められていたのです。
それを見て、いいなぁと思いつつ、ワタシの棚の「国宝や重文、歴史」の本は、選ばれなさそうだなあとも思ってました。passageは全体的に、フランス文学系なので、同じ文学部でも、史学系はちょっと空気違う、みたいな。(文学部あるある)

でも、SOLIDAには、ワタシが文庫新書専門棚に、新規オープンしたように、2階は、棚ごとにテーマが決まっているのです。
こう言ってはなんですが、この専門棚は果たして埋まるのかなぁって?ってテーマがチラホラあります。(そう、それは、ワタシの蔵書に多いジャンル)
その空いてる専門棚の1番いいスペース(高い)を狙って、passage1(安い)に本を並べれば、
スタッフさんが、SOLIDAの「○○コーナー空いてるなぁ、並べるのにいい本ないかな?passage1で売れてる棚から持っていくのもなんだし、あまり売れない「国宝重文」からセレクトするか!
となるのではないかと、皮算用を弾いたのです。
具体的に狙ってる一つは、「女性史・フェミニスト」棚です。文字通りの女性史やフェミニストの本はほとんど持っていないけれど、越境するジェンダーの本については蔵書が多いです。
最近入った蔵書には、passageで本人の棚で買った川本直さんのジュリアンバトラーがありますが、読み終えてたけどサイン本だったので、売るに売れず、でも、SOLIDAに旅立つなら、いいかしらん?

あとは、図録のような大型本は、passage1のワタシの棚は横にして、かつはみ出るのだけど、最初から、SOLIDAの美術図録の棚への出張を狙って(神頼み)の出品もなら、ありかしらん。
と、書いてるうちに、翌日(128日目)、SOLIDAへ移したばかりの新書が1冊早くも売れました。やっぱりSOLIDA(というか目線の高さの棚)はめちゃめちゃ売れる。
これ、passage1の目線の高さの棚なら、どれだけ売れるんだか。(また抽選あったら参加したいです)


ちなみに、SOLIDAの棚から売れた1冊はこちら。SOLIDAは、開店一ヶ月経たないうちに、早くも5冊も売れています。

この本は、passage1から移動させた5冊の一つで、去年出版された新し目の本なので、(しかも約7割引き)passage1でもすぐに売れるだろうなぁと思っていましたが、なかなか売れず、SOLIDAに置いて面陳したら、1日で売れました。



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