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【国宝探訪】栃木・足利&群馬・富岡

この探訪記は、2016年10月30日のものです。

ちょっと遠出して国宝探訪してきました。まずは、今回のメイン、栃木県足利の史跡・足利学校へ。
歴史小説「軍配者」シリーズの軍配者(いわゆる軍師)たちはみんな足利学校で勉学に励んだという設定なので、前から興味はあったのですが、行くのは初めてでした。
東武の足利市駅から渡良瀬川を渡って向かいましたが、のんびり歩いても20分かからなかったと思います。渡良瀬川を渡るときは、森高千里の「渡良瀬橋」が頭に浮かんできました。やっぱり地名の入った歌は印象に残りますね。

足利学校では図書館で「宋版礼記正義」など4つの国宝の書籍が展示されていました。特に「宋版本文選」は北条氏政が永禄三(1560)年に寄進したということで、一番印象に残りました。北条氏には興味がないので、本姓を平氏と名乗っていたことを初めて知りました。北条氏が使っていた虎の朱印も初めて観た気がします。足利学校では書籍を解説した厚い冊子をもらいました。これを読んで勉強したいと思います。

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それから、すぐ近くにある鑁阿寺(ばんなじ)に行きました。
国宝に指定されるまで、まったく聞いたことのないお寺だったので、閑散としているかと思っていたら、七五三やらお宮参りやらで賑わってました。
観光寺院ではないらしく、拝観料は不要でした。久しぶりに地元の人で賑わうお寺に来た気がします。
本堂は内部には入れませんでしたが、外観は和様と禅宗様の折衷様でした。
ご朱印をいただくために、本堂の脇の受付に行ったとき、たまたま見上げたら、手挟に見事な彫刻がありました。海老虹梁も立派なものでした。

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足利を後にして、群馬県富岡に向かいます。JR両毛線と上信電鉄というローカル線を乗り継いで、上州富岡駅へ。そこから歩いて15分くらいで、富岡製糸場に到着しました。
世界遺産になったので、混んでいるかと思いましたが、周囲の土産物屋や食事処は寂れているように感じました。

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製糸場はそこそこ混んでいました。国宝の西置繭所は修復中でしたが、他の国宝建築は見られました。
今からでも間に合うというので、15時30分からのツアーに参加しました。敷地は広いのですが、内部まで公開している建物は少なく、1時間程度でツアーは終了しました。耳や心に残るような話はあまりなかったのが残念です。こういうことがよくあるので、ガイドは普段は利用しないんですけどね。糸を作る過程のビデオが流れていましたが、たぶんあちらの方がわかりやすかったのではないかと。とりあえず、国宝の建築は見たので、目的は果たせました。

足利学校は解説もわかりやすく、伝来もわかるので、意外にもよかったです。もう一度行っても楽しめると思います。
鑁阿寺と富岡製糸場は一度行けば充分と思いました。


基本情報(2022.2現在)
※ ルートは私が探訪時利用したものを基本としています。

史跡 足利学校 栃木県足利市昌平町2338

足利市駅から徒歩15分

参考サイト→ https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/site/ashikagagakko/

鑁阿寺 栃木県足利市家富町2220

足利市駅から徒歩10分

公式サイト → http://www.ashikaga-bannaji.org/

富岡製糸場 群馬県

上州富岡駅から徒歩10分

参考サイト → http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/

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