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背中を押してくれる楽曲5選

一歩前に進みたいときや、ネガティブな感情から抜け出したいとき。
そんな時に聴いている楽曲を5つ取り上げています。

優しいあの子/スピッツ

2019年発売のシングルです。
同年、100作目のNHK連続テレビ小説「なつぞら」の主題歌にもなりました。

出だしの歌詞に、勇気づけられます。

重い扉を押し開けたら 暗い道が続いてて
めげずに歩いたその先に 知らなかった世界

優しいあの子/スピッツ

初めてこの曲を聴いたとき、「知らなかった世界」という歌詞が意外すぎて印象に残りました。

重い扉、暗い道。
その先に待っているのは「明るい」とか「救い」なのかなって予想して聴いていたんです、最初。

でも、その先にあるのは「知らなかった世界」。

「知らなかった世界」が明るいのか、救いがあるのかは、わからない。

もしかしたら、また重かったり暗かったりするのかも。

めげずに歩いたからといって、その先に必ずしも報われる未来があるわけじゃないんだなぁ。

でも、実際そうだよなぁ。

現実って、そんな感じだよなぁ。

この先に歩いていけば絶対大丈夫だよ!って無責任に言われるより、いいかもしれないです。

それに、明るい曲調の曲なので「報われないよ!」って無碍に突き放されている感じも受けません。

現実ってそんなに甘くないけど、諦めないで歩んでいけば、新しい世界が開けるよ、って歩みを肯定してもらえているような、そんな楽曲です。

Funny Bunny/the pillows

1999年発売のアルバム「HAPPY BIVOUAC」に収録されている楽曲です。

「王様の声に逆らって」
「オーロラにさわれる丘の上」
「バラバラになったビーズ」
「道化師」

Funny Bunny/the pillows
断片的に引用

サビ前は、おとぎ話のような歌詞が多くて、ファンタジックな雰囲気の歌なのかな、という印象でした。

でも、サビで一転。ドカンと胸に来ます。

キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで 走ってきた

Funny Bunny/the pillows

オリンピックや甲子園など、選手インタビューでこんな言葉をよく聞きませんか?

「ここまでやってこれたのは、周りの皆さんがいてくれたからです」

って。

もちろん、それに間違いはありません。周りからの支えは少なからずあるでしょうし、それがあってこその成果だと思うので。

でも、それだけじゃないですよね。

根幹にあるのは、「自分のがんばり」ではないでしょうか?

周りの支えだけがあっても、結果って成り立たないと思います。

結局は自分ががんばらないと。

でも、もしインタビューで「周りへの感謝」を述べず、「自分ひとりの力でがんばりました!」なんて言ってしまったら…。

バッシングされる可能性って多いにありますよね。

とにかく周りへの感謝。感謝を伝えておかないと。

インタビューする側のメディアも視聴者も、そんな答えを期待しているような気もします。

でもこの曲は、自分のがんばりを見てくれて、認めてくれる歌です。

大きな声では言えなくなってしまった「自分、がんばった!」を代弁してくれる、そんな楽曲だと思います。

TOKYO/YUI

2006年発売のアルバム「FROM ME TO YOU」に収録されている楽曲です。

地元を離れ、東京に向かう電車。
その中での思いをつづった上京の歌です。

今いる場所から新しい場所へ、という意味で、上京に限らずいろいろな場面で背中を押してくれる曲です。

古いギターをアタシにくれたひと
東京は怖いって言ってた

TOKYO/YUI

この曲で出てくる「東京」は、「怖い」イメージです。

若者たちは夢を追いかけて上京するけど、それが上手くいくかどうかなんてわからない。

希望に満ちた旅立ちではなくて、少しの不安と怖さを含んだ歌詞としんみりした曲調が心にしみてきます。

それでも、覚悟を決めて行ってみるしかない。

そんな曲です。

同じドアをくぐれたら/BUMP OF CHICKEN

2004年発売のアルバム「ユグドラシル」の収録曲です。

もう気付いたろう 
目の前のドアの鍵を受け取れるのは
手の中がカラの時だけ

長い間 ここは居心地が良くて
いつの間にか いろいろと拾い過ぎた

同じドアをくぐれたら/BUMP OF CHICKEN

メッセージ性が強い曲で、今でもこの曲を聴くと余韻がすごいです。

次のステージに進むためには、何かを置いていかないといけない。

今いるところの居心地がよくて、なかなか次に進めないことってありますよね。

ずっとここにいても仕方ないのに、居続けたいと思ってしまう。

でも、それを手放して前に進まないといけない時がいつか来る。

進学とか、就職とか、人との別れとか。

全部を背負いながらではなくて、何かを手放しながら、人は進んでいける。

この曲は、ぬるま湯に浸かってうだうだしがちな私の背中を力強く押してくれます。

アカシア/レミオロメン

2005年発売のアルバム「ether」の収録曲です。

どんな事だって起こるさ 寄り道の先
空が青い事に 理由もなにもなかった
ここから始めようか 意味なら雲と同じさ
僕らはこのまま そう 意味なんかないから

アカシア/レミオロメン

「どんな事だって起こるさ」

この歌詞に何度背中を押してもらったことか。

人生、いいことばっかり起きるわけじゃないですよね。

いいことも悪いことも、予想外のことはたくさん起きる。

そんな人生のあれこれをひっくるめて受け止めてくれるのがこの楽曲です。

「そんなことも起きるよね」とドーンとかまえていたらいいんだ、って思えます。

「意味なんかないから」

この歌詞にも救われます。

私はつい深く考えて、小さなことをいつまでも悩んでしまいがちなところがあります。

「意味ないよ」という歌詞は、そんなネガティブの沼に沈んでいる私を毎回引き揚げてくれます。

これまで起きたことも、これから起きることも、「なんでこうなんだろう」って深く理由を考えてしまうと、前に進むのが怖くなってしまいます。

でも、そんなに深く考えなくていい。

起きたことを受け止めて、次に進んでいけばいい。大丈夫。って言ってくれているような気がします。

まとめ

ここまで、「背中を押してくれる楽曲5選」をまとめてきました。
あらためてまとめておきます。

優しいあの子/スピッツ

Funny Bunny/the pillows

TOKYO/YUI

同じドアをくぐれたら/BUMP OF CHICKEN

アカシア/レミオロメン

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