國學院大學ポッドキャスト番組「学問のNUMA」 歴史学から切り拓く、教科書には載らない戦国時代<後編>
その時歴史を動かした!? 矢部教授の論文に世間が注目
第3回のゲストは、文学部史学科の矢部健太郎教授。<前編>では、戦国時代に起こった数々のイノベーションや織田信長と豊臣秀吉の知られざる素顔に迫りました。
<後編>では、矢部教授の人となりがわかるエピソードも。なんと、歴史学のNUMAにハマったきっかけは、歴史シミュレーションゲームの名作「信長の野望」なのだとか。同じく「信長の野望」にハマっていたタツオさんも乗っかって、話題は思わぬ流れに。2人のゲーム愛に宮田さんもたじたじです。
終盤は、矢部教授が平成13(2001)年に発表した論文の話題に。歴史に残る豊臣秀次の切腹は、叔父である秀吉の命令だとするのが通説ですが、矢部教授は独自の切り口で異説を唱えました。その論文はたちまち話題となり、のちに大河ドラマのシナリオにも影響するほどに。タツオさんも「ほんとうに『その時歴史が動いた』って感じですね!」と、目を輝かせます。
ーー収録を終えて、いかがでしたか?
宮田:お話を聴いていて、すごく惹きつけられました。歴史に明るくはないけれど、以前にも増して興味が湧いています。一度、矢部教授の解説付きで大河ドラマを観てみたいですね(笑)
タツオ:歴史学の研究者は、想像力が豊かなのだと思わせるお話しでした。当時の人たちの暮らしに思いを馳せるためには、イマジネーションや他者への思いやりが求められるんでしょうね。
矢部教授:テレビゲームでもアニメでも、歴史への入り口はなんでもOK。フィクションと史実の解釈を比較するとより楽しみが広がります。そこから歴史の深い部分に触れてほしいです。
みなさんを学問の沼へ誘う「学問のNUMA」の第3回<後編>は、好評配信中!ぜひお聴きください!
取材・文:名嘉山直哉 撮影:押尾健太郎 編集:篠宮奈々子(DECO) 企画制作:國學院大學