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【具体例】うつ病│休職から転職までの動き方
仕事がしんどいなら、退職するしかない。
ずっとそう思っていましたが、「休職」という概念があることを知りました。
\会社しんどい人は、まず「休職」しよう/
私は、半年休職して自然退職になり、その後1年引きこもって転職しました。
しんどい中、がむしゃらに動いて、こっちに先に相談行っとけば良かったなーと思うところがあり、誰かのお役に立てればと、相談先とオススメの動き方をご紹介します。
1.《会社》で休職について相談する
POINT
・上司などに「しんどくて休職も考えている」と相談する
まず会社で、上司などに「しんどくて休職も考えている」と相談すると良いと思います。
いつから休職するかの話になると思います。
もし、就業規則が自由に閲覧できるならば、先に休職の欄を確認してみると、条件とか期間とかわかるので、ちらっと覗くといいかもしれません。
私の場合は、1と2が逆で、先に精神科でしんどいことを相談したら、休職の診断書を渡されたので、後から会社で相談しました。
ただ、社長と上司に大分とイライラされて、密室で説教までされてしまったので、多分先に会社に相談する方が穏便にいくかもしれません。
2.《精神科》で診断書をもらう
POINT
・精神科か心療内科を受診する
※今後も月1~2回はお世話になるので、病院選びは慎重に
・休職したいので「診断書」を書いて欲しいと相談する
かかりつけの精神科がない場合は、まず精神科か心療内科を受診しましょう。
休職したいので、「診断書」を書いて欲しいと相談してみて下さい。
個人的には、診断書を書いてくれやすい病院にかかるよりも、今後も継続して通うことを前提に病院を探すことをおすすめします。
精神科や心療内科は、今後もお世話になります。
大体毎月1~2回は受診することになるかと思います。
信頼できそうな先生はもちろんのこと、それが無理でも、通うのが苦にならない場所を探しましょう。
比較的近所にあるとか、予約がしっかりしてて待ち時間が短いとか、カウンセリングも同時に受けられるとか、自分に無理がない病院選びをしてみて下さい。
私は、精神科の先生はそこそこですが、待ち時間がないのと、カウンセラーさんがほのぼの系の落ち着く人なので通えてます。
3.《傷病手当金》の申請をする
POINT
・会社か健保に傷病手当金の相談をする
・用紙に書き込んで申請する
親切な会社だと傷病手当金の話があるかと思います。私は友人から聞いて知りました。
加入している健保などに相談するのもいいかもしれません。
申請すると、給料の8割程度が振り込まれます。
最長1年半支給されますので、金銭面の不安はこれでかなり助けられました。
基本的に4枚構成で、下記の通りです。
①自分で書く用紙(1)
②会社で書いてもらう用紙
③自分で書く用紙(2)
④お医者さんに書いてもらう用紙
在職期間中は、②の会社に書いてもらう用紙がありますが、退職後は②は白紙でOKで、自分で書く用紙が2枚と、お医者さんに書いてもらう用紙だけなので、すごく気楽です。
優しい会社だと、在職中は、書き方や申請も会社がやってくれると思います。
退職後は、自分で申請しないといけませんが、用紙を埋めて封筒で郵送するだけなので簡単です。
▼ 制度の詳細・記入例
4.《社会福祉協議会》に相談に行く
POINT
・最寄りの社会福祉協議会を調べる
・電話で面談の予約を取る
・地元の就労移行支援に繋げてもらう
・就労支援A型やB型に就労する場合は「サービス等利用計画案」を書いてくれる
退職後、1人で転職活動をするのが怖くなって、どこに相談に行ったらいいのか悩んでいる時に、社会福祉協議会の存在を知りました。
概ね無料で利用できる、生活支援の福祉サービスが受けられる組織です。
私は、転職活動をしようとしているけれど、怖くてどうしたらいいかわからないと相談しました。
そうしたら、地元の就労移行支援を教えてもらい、同行してくれることになりました。
後述の就労支援A型や、就労支援B型などを利用する場合、「サービス等利用計画案」を作成してくれるので、繋がっておくとスムーズに転職できます。
▼ 全国の社会福祉協議会のリンク
5.《就労移行支援》に繋げてもらう
POINT
・社会福祉協議会で就労移行支援に繋げてもらう
・ハローワークや市役所などに同行してくれる
・就職後も、会社との間に入ってくれたり、定期的に相談ができる
社会福祉協議会の支援員さん同行のもと、地元の就労支援に繋げてもらいました。
行ってみて思ったのは、地元の企業やハローワークなどと顔見知りの支援員さんがいるということです。
あと、私の担当をしてくれている方は、めちゃくちゃフットワークが軽いので、わからないことがあったらすぐ、相手先に電話してくれたり、ハローワークなどで説明に詰まったら、代わりに上手く説明をしてくれます。
話すのがあまり得意ではなく、1人で行って書類作成で何回も足を運ぶ内に心が折れたりする私にとっては、とてもありがたいです。
6.《障害者職業センター》に行く
POINT
・休職から復職するサポートをしてくれる
・無職の人も社会復帰のステップを踏める
・3ヶ月程度通って生活リズムを整えたり、職場でのメンタルヘルスなどの勉強ができる
・職業カウンセラーさんに相談できる
就労支援で面談をしたところ、障害者職業センターという場所があることを教えてもらいました。
定期的に説明会を開催しており、丁度近日開催されるということで、就労支援の支援員さん同行の元、説明会に参加しました。
私は無職の引きこもり状態で行きましたが、会社に在職中で、休職している人が復職できるように訓練する場所でもあります。
3ヶ月程度通って、メンタルヘルスやアンガーマネジメントなどを勉強したり、軽作業などの実習ができるみたいです。
私は結局、転職が決まったので、職業センターには通いませんでした。
でも、職業カウンセラーさんに、実際のカリキュラムをちょびっと教えてもらえたので、今でも役立てています。
あとは、就労支援A型から転職する時に通ってもいいかも、と言われました。
その時は、また利用しようかなと思っています。
ちなみに質問したところ、全国のどの施設に通ってもOKだそうです。
例えば、復職を目指している人は、会社に近い場所にある施設を利用するって人もいるらしいので、ご参考まで。
▼ 全国の障害者職業センターのリンク
7.《就労支援A型》に転職する
POINT
・就労移行支援の方に会社を紹介してもらう
・見学の予約をする
・職場体験をしてみる
・面接をする
・福祉サービス受給者証の申請をする
・給料をもらいながら働く
私は最終的に、就労支援A型に転職しました。
普通の会社に転職したり、バイトやパートをするのは、私にはハードルが高かったからです。
就労移行支援の支援員さんが同行して下さって、見学や、1週間の職場体験をさせてもらいました。
そこで、8時間フルタイムで働ける体力がないことに気づき、精神的にしんどい時に気軽に相談できるということ、そしてデザインの仕事が出来ることが決め手になりました。
私は障害者手帳を持っていないので、就労支援A型を利用するには「自立支援医療制度」を利用していること、「医師の意見書」が必要でした。
その後、社会福祉協議会の人に「サービス等利用計画案」を書いてもらいます。
すべての書類が揃ってから「福祉サービス受給者証」を発行してもらいます。
また、傷病手当金をもらっている期間は働けないという扱いなので、ハローワークで紹介状を発行してもらえませんのでご注意を。
ここら辺はものすっごくわかりづらくて時間がかかるし、とっても大変でした。
でも、就労移行支援の支援員さんに同行してもらって、一緒に1つずつクリアしていきました。
私1人では心が折れて引きこもっていました。
また改めて詳しく書ければいいなと思いますが、あまりにややこしくて、就労移行支援の支援員さんと二人三脚で進める方が良いと思います·····。
特に、障害者手帳を持っていない人は、絶対に就労移行支援の支援員さんを頼りましょう(語気強め)
ちなみに
私がなぜ休職したかというと、毎月60時間に及ぶみなし残業と、度重なる人格否定に、ある日突然、頭がパーンとしてしまったからです。
かかりつけの精神科の先生に相談したところ、休職の診断書を書くから会社に渡してきなさい、と言われました。
社長からは「あなたが帰ってくる場所はないからね!」と言われ、上司からは「引き継ぎ資料完璧に作ってからにしてよ!」と言われました。
終電まで泣く泣く引き継ぎ資料を作り、会社にある私物を全部抱えて、半ば夜逃げのようにして休職しました。
その後、会社からは半年経ったら自然退職になる、毎週週報を送れ、という書類が送られてきただけで、音沙汰が無いままに放り出されました。
週報は毎週メールで書いて送っていましたが、返信はありませんでした。
なので、これからどうしたらいいんだろう?と、路頭に迷ってしまったので、色々調べて行動しました。
おわりに
今回の内容は、ずぶの素人が書いているので、間違ってたり、地域や立場によって支援内容が違ったりすることもあると思います。
けれど、ここまでたどり着くのにすごく時間がかかったのと、「正社員でうつ病になって休職して転職する」って割とありそうなので、ひとつの参考になればと思い、書かせていただきました。
こうしていろんな行動ができたのは、ひとえに高校時代出会った友人達が、様々な病気を抱えている人ばかりで、手当のことや、就労支援のことなどを教えてもらえたことが大きいです。
でも、多分その出会いがなく、1人で調べていたら、挫折していたと思います。
この記事が、誰かの助けになりますように。
今回の記事で書きたかったことはほぼ詰め込んだので、次回からは、それぞれお世話になっている支援先の詳しい話ができたらいいなと思います。
福祉関連の仕事に就いたことのない、素人の利用者目線での良い感想ってあんまりなさそうなので、利用しようと思ってる人の不安を和らげられたらいいなと思っています。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。そんな優しいあなたに、心からの感謝を込めて。