見出し画像

まんがでわかるライフシフト(LIFE SHIFT) 100年時代の人生戦略 〜note2冊目〜

進路に悩んでいた主人公の美咲が留学生のエルザの言葉にによって変わっていくお話です。  
是非、エルザの最後の言葉を読んでください☺️

100年生きる時代がやってきた

美咲「残りの人生不安ばっかり。平均寿命の80歳までちゃんと生きていけるか心配・・・」

エルザ 「なに言ってるの?。私たちの平均寿命は100歳くらいヨ

エルザ 「これからも医療は進展するし健康管理についてもより理解が進む。つまり技術の発展と共に平均寿命は伸び続けると考えられているネ」

美咲 「えぇ?100歳までなんて生きたくないよぉ」

エルザ 「ワクワクするじゃない。思ってたよりも20年も長く生きることができるんだヨ」

美咲 「ワクワクなんてしないよ。私は将来不安しかない」

エルザ 「美咲にはライフシフトが必要かもしれないわネ」

美咲 「ライフシフト?」

エルザ 100年時代でも生き抜く力を手に入れることよ

年々、平均寿命は伸びていき今、50歳未満の方は100歳まで生きる確率が高いそうです。友人にこの話をしたら「そんなに生きたくないよ」と言われましたが(笑)僕は、自分の今の生き方が楽しいと思えるものであれば嬉しいことだし、満足のいく状態じゃないのであれば、そうなるように努力しなければならないなと思いました。

「ライフシフト」でどんな荒波も乗り越える

美咲の兄の達也は、会社から不本意な出向を命じられ会社を辞めるが、スキルや人脈が無いため転職は難航してしまう。条件を無視してブラック企業に転職しようとする兄のことについて美咲はエルザへ相談に行きます・・・。

エルザ 「私たちは従来の生き方のモデルをシフト・・・つまり変えなければいけない。それがライフシフトよ」

エルザ 「具体的には『①教育を受け②仕事をし③引退を迎える』という従来の3つのステージからマルチステージへの移行ナンジャ」

美咲 「マルチステージってなに?」

エルザ 「多様な人生」

エルザ 2つ3つのキャリアを持ち生涯を通して再創造を繰り返すことで人生の選択肢を広げて生き抜くのジャ!

エルザ 「ステージを変えるごとに新たな能力を身につけ視野や人とのつながりも広がり強くなっていく・・・それがマルチステージ」

美咲 「す・・・すごい・・・。魅力的な生き方ね・・・。けど、そんな理想的なことができるの?」

エルザ 「普通に生活していたら無理よね」

エルザ 「自分が心底楽しめてやりがいや高揚感を持てる。そんな新しいステージに移行するための自分への投資が必要になるんだ」

エルザ 「ただやみくもに何かをすればいいってことじゃない。自分が何者かという『アイデンティティを常に意識』する」

エルザ 「つまり、自分らしく生きるとはどういうことか?イメージして行動する。これからは与えられた仕事をこなすだけの『受け身の人生ではなく意識的に選択していく時代』なの」

定年まで辛い仕事を生活するためだけに耐えるというのは、相当なストレスと苦しみが伴うと思います。だから自分が本当にやっていて楽しいと思える、仕事という感覚さえも感じないようなことを探し続けるべきなのかもしれません。それには、自分という人間がどんな人間なのか、なにがやりたいのか自分を知ることから始まるんだと思います。思考を固めたたら、いざ行動へ。

あなたを守る見えない「資産」

30年仕事に打ち込み必死に働いてきたお父さんでしたが、本当に自分の人生はこれでよかったのかと悩みます。そんなお父さんを心配して美咲はエルザと3人で夕食へ出かけます。

父 「(進路について)悩んでいるヒマはないぞ!」

美咲 「そういうお父さんこそ、今の会社やめようとか考えているじゃないの?」

父「会社にも都合があるんだ。だからこのまま定年が来るのを待つよりも、まだ動ける今、自分の能力を買ってくれる所に転職をする・・・そういう選択肢もあるというだけだ」

美咲 「でも、転職するなら無形資産はちゃんとあるの?」

父 「無形資産?なんだそれは?」

エルザ 「待ってたホイ!有形資産と無形資産。資産には2種類あるヨ。有形資産はもちろん貯蓄や土地・家などお金で表せるものネ」

エルザ 「そして今言った無形資産とは目に見えないもの。金銭には換金できない例えば家族や友人との良好な関係のことナノ」

エルザ 「無形資産の乏しい人材に企業は厳しいネ」

父 「どういうことだ?」

エルザ 「無形資産は大きく分けて3つ・・・。」

エルザ 「まず1つ目は生産性資産ネ。稼ぐためのスキルや知識仕事の仲間や評判のことでゴザル」

エルザ 「環境の変化あわせてつねに更新していかないとダメ。これまでの世代はキャリアの初期にまとめて知識を身につけておけばよかったけど、テクノロジーの進化が速い現代ではすぐに錆びてしまうからネ」

美咲 「お父さんちゃんと新しいこと勉強してる?」

父 「・・・・・」

エルザ 「あと大切なのが仲間やネットワーク

エルザ 「つまり目には見えないけど相互補完できる人たち信頼できる人たちと協力関係紙を築くことこそが大切なんだよ」

エルザ 「そして次は活力資産バランスのとれた生活や家族との良好な関係、肉体的・精神的な健康のことネ」

エルザ 「健康の価値はどんどん価値は高くなるよ。とくに仕事のストレスは健康に大きな影響を与えると考えられているワ。たとえば長時間によるストレスなんて計り知れないでゴザル。だからこそ大切になるのが家族や友人との関係。家族や友人との関係。家族との関係が良好であれば仕事にも良い影響が出るケド、悪ければストレスはさらに溜まるだけヨ。また、友人との関係も長く生きるほど価値は大きくなるネ。父ウエ友人は?」

エルザ 「実際、他人との結びつきが強い人に対して孤立している人は活力も劣るし、前向きでない傾向があるんヨ。企業がそんな人間をすすんでほしがるとは思えないでショ」

父 「(心の中で)なにが無形資産だ・・・!聞けば聞くほど俺は何も持っていないじゃないか・・・!」

(ここで父は先に帰ってしまう・・・)

美咲 「・・・ごめんエルザ。わざわざ来てもらってのに・・・、逆効果だったかも・・・」

エルザ 「美咲、大丈夫。父ウエを信じてあげて。人生を変えるのは誰だってつらいものよ」

(この後、父は職場の同僚で社内でぶらぶらとしているだけの『負け犬』と思っていた鈴木さんに偶然会います。鈴木さんは副業で小さな会社を立ち上げていました。先ほどの3人で話したことを鈴木さんへ伝えます・・・。)

鈴木 「・・・そういうことか・・・。それにしてもわざわざ父親のために・・・。良い娘さんじゃないか!彼女は立派な無形資産だぞ」

鈴木 「いいかい?無形資産の最後の変形資産とはねマルチステージを生き抜くため社会の変化に柔軟に対応し、人生の途中で何度でも新しいステージへの移行を成功させる意志と能力のことだよ」

鈴木 「変化への対応能力を高めるには3つのポイントがある。1つ目は自分についてよく理解し自分の将来の可能性を知ること。2つ目は幅広いネットワークこれを築けている人ほど円滑な移行を遂げやすい。そして3つ目は積極的に新しい経験をしていくこと・・・」

鈴木 「つまり結局は自分自身・・・君自身を変えたいという気持ち次第なんだ

父 「自分を変えたい・・・」

鈴木 「そう。人生100年だぞ。何か始めるのに遅いなんてことはないじゃないか。それこそ何度自分を変えたっていいんだよ!この僕でさえどうだい?ささやかだが会社のようなものを作るまでになった」

父 「・・・鈴木さん。こんな俺でもできますか?」

なかなか今の自分を変えるのは本当に難しいです。今の状態でも「まあ、別にいいかな」と現状維持さえできれば良いと少しでも思っているとなおさらです。今の状況を本当に変えたいのであれば、変化する勇気を持ちいろいろなことに挑戦していく必要があるのでしょう。その中で、新しい自分を知ることができたり、新しい仲間が増え充実した日々が送れようになるのだと思います。また、資産にも種類があり、もちろん現金などの有形資産が重要なのは間違いありませんが、お金それ自体を目的にしているわけではありません。「よい人生」を送るためには無形資産の構築も併せて行うようにしていきたいです。

今こそ自分の人生を生きよう

進路に悩んでいた美咲でしたが、日本を代表する家電メーカーから内定をもらいます。しかし、同業種の大手家電メーカーが不正による内定取り消しなどが起こり、友人の内定も取り消しに。それにより大手の会社でも安心できないことを知り、就職することに対して不安が生まれてきます。そして、旅に出てしまったエルザへ相談をします・・・。

美咲 「・・・エルザ!」

エルザ 「・・・なるほど。一度はエクスプローラー(エルザのような人生の旅をして自分と世界を再発見する人)になるって決めたのにその後はベンチャー、さらに大企業ー。けどどの決断も確信が持てないのネ」

美咲 「うん。エルザ教えて。私どうしたらいいと思う?それとも私にはライフシフトは無理なのかな・・・」

エルザ 「もう切るヨ」

美咲 「どうしてっ」

エルザ 「美咲はわかってない。あなたの人生でショ、だったら私を頼らないで欲しいノ」

美咲 「そ、そうだけど!」

エルザ 「それにどうしてエクスプローラーになりたいなんて言い出したノ?」

美咲 「!」「それは・・・、私は・・・エルザの・・・」

エルザ 「・・・私の後追いだったらやめてヨ」

美咲 「でっ・・・でも・・・ライフシフトの順番的にもそうなんでしょ?」

エルザ 「順番?そんなものないヨ。エクスプローラーもポートフォリオ・ワーカー(異なる種類の活動を同時に行う人)もインデューサー(組織に雇われずに自分で仕事を生み出す人のこと)も決められた働き方ってことじゃない。自分らしい人生を追い求めての結果でしかないの」「じゃあまたね美咲ー」

美咲 「ごめんエルザ・・・。・・・エルザにはそう言われるってちゃんとわかってたのに・・・『自分が正しいと思う答えを見つけろ』って・・・」

エルザ 「・・・ノー。やっぱりわかってないヨ。美咲」

エルザ「正しい答えなんてない自分の決めたことこそが正しいのヨ

数日後・・・

美咲 「(自分は何者か。どのようにどのように生きるべきか)」

美咲 「正直この先何が待っているかわからない。希望もあるけど不安もいっぱい。けど・・・旅は100歳まで続くの。ダメならまた何度でも考えてやってみる。小さなことにいちいち怯えたってしょうがない」

美咲「そう思うように決めたからー。行ってきます!」

「正しい答えなんてない。自分が決めたことこそが正しいのヨ」このエルザの一言だけでもこの本を買ってよかったと思いました。誰しも正しい道はどれなんだ、選ぶべき道はどれなんだと正解を探してしまいます。僕も正解はどれなんだろう、自分にはどれが向いているんだろうと考えることが多々あります。しかし、何を選んでも自分で決めたことなら「それは正しいこと」であり、自信を持って良いことです。自分はどのような人間なのか、何を大切にして生きているのか、何を人生の土台としているのか、常に問いかける必要があるようです。後悔をしないよう、やりたいと思ったことはすぐに行動に移すことを心がけていきます。人生100年と考えたら、もし失敗しても、成功するまで続ける時間があるんだから、果敢に挑戦していこうと思わせてくれる素晴らしい本でした😊


いいなと思ったら応援しよう!