食へのこだわり ―オリーブオイル・青魚―

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オリーブオイルや青魚の脂に含まれる「不飽和脂肪酸」は、身体に良いと言われているんだそうです。


そんなニュースが流れると、オリーブオイルとサバが売れるんでしょうけど、みなさんはムリしてその流れに乗る必要はありませんからね。
オリーブオイルや青魚ばかり摂取している地域の人たちの平均寿命が特別長いかと言えば、そうでもないですよね。


実際、オリーブに縁が深いイタリアよりも、オリーブに縁が薄い日本人の方が平均寿命は長いですし、青魚を食べなくなった現代の日本人の方が、青魚を食べていた頃の日本人より平均寿命が長いんです。


それはなぜか・・・健康に大きくかかわるのは、食べ物ではなく、「医学」だからです。


健康のためにみなさんにできることは、手洗いやうがい、つまり「予防」です。


健康のためにオリーブオイルや青魚を食べる人が不潔だったら、行動が矛盾しているということです。


ただ、せっかくの研究結果ですから、それを活かすことももちろんアリです。

他の条件が同じなら、きっと飽和脂肪酸を食べるグループより不飽和脂肪酸を食べるグループの方が長生きするかもしれませんから、少しでも健康に近づきたいと思う人は、オリーブや青魚にこだわるのもいいことだと思います。


しかし・・・オリーブや青魚にこだわる人たちが、お酒やタバコをやっていたら意味がありません。


お酒やタバコの方が、人体への影響ははるかに大きいですからね。


食へのこだわりは、一見すると素晴らしいことのように思えますが、このnoteの「オーガニック教」マガジンでも紹介しているように、こだわりすぎると知恵から遠ざかります。


たとえば新型コロナウイルスの変異株が次々と見つかるのは、30年前と比較して格段に検査精度が上がったから、つまり医学が発展したからですし、ガンが現代人の死因の一位になったのも、医学が発展し他の病気が治るようになったからです。


食へのこだわりがある人はくれぐれも「ちぐはぐなこだわり」にならないように、自分の考え方をもう一度見直してみてください。

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