すべて時にかなって美しい
4/26-28に京都で行われた女性集会に参加し、ワークショップを開催しました。
子どもから大人まで11名の方が参加してくださり、翌日になっても「すごく楽しかった」と声をかけていただけるほどの大反響でした。
ご参加くださったみなさま、ワークショップ開催のチャンスを用意してくださったスタッフのみなさま、どうもありがとうございました!
窓がない!?
さて、今回はノアの箱舟のおはなしから綿で描く三原色のパステル画を実施したのですが、もともとは紙のステンドグラスを作るワークショップをやる予定でした。
でも直前になって会場に窓がないということが発覚し、急遽内容を変更することに。
窓がなくても作品を作ること自体はできますが、「作ること」ではなく、作りながら感じること、できた作品を窓辺に飾り、光を通して眺めたときに感じることを大切にしたかったのです。
他にもいろんな事情を考えて紙のステンドグラスを選んでいたのですが…
実現に至らせるのは神
どうするべきか悩んでいることを友人に相談すると、次の聖句が送られてきました。
ワークショップをやりたいという思いを抱かせてくださったのはきっと神さま。
そうであれば、必ず一番良い形で実現させてくださるから心配しなくても大丈夫、ということでした。
当初の計画が崩れて頭フル回転中の私には、順調にコトが進んでいるようにはとても思えませんでしたが、信じて進むしかありません。
予定変更
せっかくなら最高の体験をしてほしい。
当日まで2週間を切っていましたが、材料選びと購入先を探すところから始め、ワークショップの内容も組み立て直し、大急ぎで準備を進めました。
そんな中で三原色のパステル画をされているという方に相談のメールを送り、いろいろとアドバイスをもらうことができました。
以前からお話ししてみたいと思っていた方でしたが、こんなに切羽詰まってなかったらやりとりは生まれなかったかもしれません。
やりとりをする中で、その方の師匠が私がいつかお話しを伺ってみたいと思っていた方だったということも判明し、思いがけない繋がりになんだかとても嬉しくなりました。
定員オーバー!
なんとか準備を整え、いざ当日。
予定していた人数よりも多くの方から申込みがあり、早い段階で定員いっぱいになって申込みができなかったという声も聞こえてきました。
そんなに多くの方から興味をもっていただけているなんて!
実際には申込みされても都合がつかなくてキャンセルされた方もいらっしゃって、ちょっと寂しい気持ちにもなったのですが、なんと用意した材料がぴったり1人1つの人数に。
実は、定員全員分のパステルが用意できず、足りない分は2人で1つを分け合って使ってもらおうかと思っていたのです。
材料が1人ずつにしっかり行き渡ったことで、全員が自分のペースで、同時に、誰かに遠慮することなくおはなしを絵にして味わう体験に集中することができました。
どんな人でも楽しめる
今回参加してくださった11名は、10代から60代までのまさに「子どもから大人まで」。
そして参加者の半数は、外国人と聴覚障害のある方でした。
英語も手話もできない私は、どこまで内容が伝わるか、どれだけ楽しんでもらえるかと最初不安を感じていましたが、そんな心配は必要ありませんでした。
なんと参加者の中に、英語の通訳や手話通訳ができる人もいらっしゃって、必要に応じて補足してくださっていたのです。
実際には、通訳の方も参加者として来られていたということもあって10%も通訳されていなかったと思いますが、それでも全員が楽しんで参加されていることが伝わってきました。
私がみなさんに言葉で伝えたことがどれだけ伝わったのかはわかりません。
もしかしたら十分には伝わっていなかったかも…
でも、絵を描くということは年齢や言語、聴こえるかどうかという壁すらも越えて、みんなを一つにしてくれるツールなんだなと感じました。
それぞれの表現を楽しむ
今回はノアの箱舟のおはなしから、三原色(赤青黄の3色)のパステルを使って7色の虹を描いていきました。
「虹を描くのに3色だけ!?」
「いったいどうやって描くの!?」
つかみはバッチリ(笑)
物語に沿って色を重ねていくと、だんだんと虹が現れてきました。
薄く淡い虹もあれば、濃く力強い虹もあります。
直線を感じる虹もあれば、曲線を感じる虹もあります。
どれもとっても素敵。
同じおはなしを聞き、同じパステルを使って、同じ指示を受けて描いているのに、絵の雰囲気がみんな全然違う。
面白いなと、いつも思います。
30代女性は
他に比べて赤い部分が強く感じる虹を描き、
「女性集会に参加して沢山のインパクトを受けていて、その"インパクトを受けている"というのが絵にも現れている気がする」
という感想を語ってくれました。
10代男性は
力を込めてゴシゴシと擦り付けるように色を重ね、とても力強い印象の虹を描き、
「これまでで一番というくらい楽しかった」
という感想を聞かせてくれました。
みなさんの感想を聴きながら、ワークショップの場がそれぞれに自分を表現できる空間になっていたんだなと、とても嬉しくなりました。
今回参加されたみなさんの作品と感想は、Instagramでご紹介しています。
よかったらチェックしてみてくださいね。
希望はある
今回のようなワークショップは以前からやれたらいいなと思っていましたが、なにか新しいことを始めようとするのは結構大変。
ノアの警告を人々が聞き入れなかったように(洪水が起こるから一緒に船に乗ろうと人々に伝えたけど、それまで雨が降ったことがなかったために人々は信じなかった)、なかなか話を聞いてもらえなかったり受け入れてもらえないということはよくあります。
だけど、雨が止んで虹が出たように、必ず希望があるんだと今回の準備をしていくなかで感じることができました。
しっかりとした「活動」にしていくには、まだまだこれからという部分もあります。
でも、賛同してくれる人や応援してくれる人、協力してくれる人が少しずつ増えてきているのを感じています。
実際にできるチャンスもやってきて、なにかが動き始めています。
これからどのような展開が待っているのかを楽しみに、私は今自分にできることを一つ一つやっていこうと思います。
*
急遽内容を変更ことになって準備はバタバタでしたが、そのおかげで新しい出会いと気づきを得ることができ、感謝でした。
材料の数といい、通訳のことといい、足りないものは何一つありませんでした。
足りないどころか、むしろピッタリ。
この言葉は本当だなと思いました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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