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生きる力

モンベル創業者 辰野勇さんの本をmont-bellの冊子で見て読んでみました。

24時間の自然を満喫する自然に生きる力

学校では落ちこぼれでも、山に入れば自分の力に自信が持てる
昔はそういう子が多かったのではないかと思います。学力だけではない力を持っている子の強さだったと思います。でも逆に今、そんな力を持っている子ほど強く生きていける気がします。

大自然の中、家族4人で世界自転車で旅するパシェ家族が出てきます。 

世界のさまざまな環境で人の優しさを知り、野生動物に出会い、お買い物をする。その全ての体験が子ども達の勉強です。行く先々の言葉を身につけた子ども達は片言でも現地の人々とコミュニケーションが取れています。地球が彼らの学校なのです。

彼女のこどもはすごく頼もしい。生きる力ってこうゆうことなんだろうなと思います。

「失敗」ではなく「不都合」

自分の力を試すため険しい山に挑む人、足元の草花を愛で自然をゆったりと楽しむ人。著者はどちらも登山だと言っています。それぞれの自然観に従って山や川を楽しむ。答えがないことが心地よく感じます。物事が思うように進まなかった時、この状況では先に進めないと思考を止めてしまうのではなく、状況を打開するための行動を起こす、考えるという瞬発的な対応力がつくことも私が息子と登山をやりたい理由でもあります。ある人はトラブルが起こると「ラッキー」と言います。子どもたちが考える機会を得るからです。「しまった→ではどうするか?」と考えられる力こそ、心の生きる力ではと思います。 計画がうまくいかなかったとき人は「失敗」と言いますが、著者がそれを「不都合」と考えるそうです。不都合なら次の手を考えて先に進めばいい。次の手でも手詰まりをしたら、そのまた次の手を打てばいい。

自ら選択した道を

著者は息子が「大学が面白くない」と言うと「面白くないことに4年間もやるなんて時間がもったいない。中途半端に大学にしがみついていじましく単位を取るより、急ぎ中途退学してやりたいことをやった方がよっぽどかっこいい。将来を考える一番大事な時期にやりたくないことにエネルギーを費やすのはもったいない」
という趣旨を伝えたそうです。大変耳が痛いです。私自身無為のように10代後半から20代を過ごしてしまったので。固定概念を捨てて自分の頭で考える。息子には心からこういう言葉が掛けられる母になりたいです。他人と比べることなく自らが選択した道を生きられるように。

mont-bellの7つのミッション。

自然環境保全への啓蒙、野外体験を通じて生きる力を育む、健康寿命の増進、災害への対応力、エコツーリズムによる地球経済の活性化、農林水産業一次産業への支援、バリアフリー。
人を育てるために、自然の中で生きていくために理念を持った素敵な会社だと思いました。息子と登山をし始めて知った企業ですが、ツアーとかも参加してみたい。mont-bellは「子ども達の自然体験はその後の人間形成に大きな影響を及ぼす」と考えていて、いつか川の学校始とかも参加させたい。息子の生きる力をつけるために。

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