見出し画像

私が教育移住を決めた訳 1ー④小学校がなくなる?!

久々の教育移住記事。オンラインサロンから学んでも、本を読んでも、ジブリの博覧会に行っても「なにごともチャレンジすること、続けること」の大切さを見せられている気がして。

声をあげる勇気

私は阪神大震災の被災者で、学校の校庭にはたくさんのプレハブの校舎が並びました。
なんとか残った校舎で授業を受けていた当時は、粉塵の危険性がまだ大きく取り上げられていない時期で、防ぐものもない中、工事の横の部屋で授業を受けていました。それにNOと声を上げたのは環境問題に詳しい母親たちでした。そのおかげでブルーシートを掛けての工事という案に落ち着きました。今ならブルーシートは当然で、それさえなかったなんて考えられないです。ほんの数十年前の話です。

この小学校統廃合の問題でも声を上げている人たちがいます。コロナ禍での貧困の問題に声を上げている人もいます。
今、何をやっても叩かれる時代に声を上げる勇気を持つこと、単純にすごいと思います。ただ、子を産んで思いました。この子を守るために、流れに身を任せることも大事だけど、時には声を上げることも大事なんだと。教室の粉塵問題に声を上げた母親たちの中に私の母もいます。子を産んで、母の強さを改めて感じ、とても感謝しています。

被災者として土砂災害警戒地域の小学校に統廃合をすすめることに賛成できません。

私の家はなんとか地震に持ちこたえてくれました。でも隣の家は崩れ落ちたし、近くに住んでいた子は亡くなりました。同じ学校に通っていた子どもも亡くなり、1月17日には毎年生徒で黙祷を捧げています。南海トラフ大地震はいつ来てもおかしくないと言われています。石巻市の大川小学校の悲劇を繰り返そうとしているのでしょうか。なんでこんなに命が軽んじられるのか、苦しくてたまりません。

質問状の回答 

署名提出はもう一年近く前の話ですね。署名提出と書いていますが、実際には提出せず、後日名古屋市長に提出しています。それは、せっかくの署名をお蔵入りさせるわけにはいかないから。そして公開質問状を提出していました。その回答は論点をずらしたものばかりで、コロナ流行前の計画を繰り返すのみです。「密がいけない」と教育環境も変わってきているのに(統合して)教室の児童数を増やすそうです。本来、コロナ前の計画など根本的に見直さなければならないはずなのにそのまま計画も進めようとしています。安心安全と教育委員会が言う場所はハザードマップで危険が指摘されている場所。逆に廃校予定とされている小学校はハザードマップ上も安全な場所にあるのです。

審議会の決定

質問状の回答が出てからコロナ流行第2波、第3波と続き、対外的には大きな動きは見えませんでした。しかし、水面下では月1回ほどのペースで審議会が開かれていました。ただ、そこでは全く話が進まない、調べると言って調べてこない、コロナ禍にも関わらず学校の視察をする。など考えられない動きが続きます。有志の人たちの持ち時間は決められ、それ以上の発言も許されない中、
近年災害が増えているが「大川小学校の悲劇」を繰り返すのか
統廃合により今後災害被害等あっても「責任は統廃合を決めた人たちにあるのでは」
そう尋ねても、審議会の多くの人はその責任の重さを嫌がるだけで他力本願な姿しか見せませんでした。 
審議員の中に統合先の学校が土砂災害避難地域にあるのとについて疑問を投げ掛けた人がいても「問題ない」の一点張りで明確な回答は得られませんでした。
後で聞いたのですが、審議会で結審が出るときは、事前に公表されるそうなのです。他の小学校の統廃合について決定、否決が決まる中、学区の小学校はなかなか決まりませんでした。(ちなみに否決の学区には昔からの地域をまとめる方がいたそうです。前回私の学区の統廃合問題でも当時はまとめる方がいたことも統廃合否決のおおきな理由だったようです)
しかし突然、2021年夏、その小学校のこどもたちの発表会で保護者が審議会に参加できない日に(有志は参加)統廃合決定と予告もなく決まったのです。子供を優先して審議会に行けなかった保護者は涙をのみました。唯一疑問を述べ反対していた審議員は欠席でした。現在この学区は建築ラッシュで一軒家がどんどん作られていますが、新たに転居してくる親子は小学校が徒歩5~10分と聞いて購入してるのに、その小学校はなくなり30分近くかけて統合先に通うことになるのです。また、統合先の学校の工事自体は決まったもののその予算は全く組めていません。 

統廃合決定を聞いたときにはもう移住を決めていましたが、あまりに命、子どもを軽視した決定にこの地域は終わりだなと私は思いました。子どものことも地域のことも考えられない人たちがトップをとっている地域で、騙し合いのようなことがある地域で、生き生きと生きていくことなんでできません。 

そして、再び地域説明、未就学技説明会が決まったのですが2021年9月、コロナが猛威を振るう中での実施はできず、延期が決まりました。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?