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いちごの下の輪ゴム

「メシが食える大人」という文字が飛び込んできて思わず借りました。私自身が自分で生きていく力を模索してて、息子にも習得してほしくて。

高濱正伸さんの
わが子を「メシが食える大人」に育てる


言葉の力
自分で考える力
想い浮かべる力
試そうとする力
やり抜く力
実際に挙げてもらうとわかりやすい。


庭のいちごと息子の持つ力

先日驚いたこと。うちの息子は週に1回図書館で20冊近くの本を借りてくるのルーティンとしてるのですが(まだ文字は読めないのでそれを読み切るのは父の努力の賜物)。
今年の春、庭のいちごがアリに食べられていて、白いうちに摘んでアリに食べられないように食べていました。甘いので食べられたけど「やっぱり白いより赤い方がいい」と息子は思ったらしく、彼はいちごの下にアルミホイルをしき、輪ゴム置きました。保育園の先生にも「ユニークだね」と言われて、どうも保育園からの知識ではないらしい。とりあえず様子を見ていたらなんと赤くなるまでいちごが守られていたんです。アリは輪ゴムが苦手ということを息子は借りてきた絵本の物語で知ったらしい。 「かがくのとも」なのか兄弟が散歩していてアリの穴に輪ゴムおくとアリが帰れなくなるというお話。息子のと言うか本の威力に衝撃を受けたエピソード。 
このことが、息子が「考える力」と「試そうとする力」をつけていることの証明のようですごく嬉しくなりました。
どうしたら大好きなイチゴを育てて食べて、みんなにおすそ分けできるだろう?という息子の思いで試行錯誤する力 。
多様な自然の中での熱中体験が、学力面でも良い効果をもたらす調査内容もあるということも本の中であって。体験を重視することの大切さを実感しています。ただ私としても反省点がすごく多くて。「早く早く」と息子を急かしてしまう言葉を出してしまうことが多くて。正直落ち込むことも多いです。息子は勝負だと言われる10歳まで折返し地点をすでに超えています。
「子育ては親育て」私がどう変わるかの重要さをひしひしと感じています。

書くこと

育む親の心得として「聞く、話す、読む、書く」態度を親自身が見本として見せること。まずその基本からかなと思いました。
書くことはまだしていないけど、これから大きくなっていけば作文を書くことも増えていくと思います。余計な口出しは要注意。私も口出しされてやる気が一気にそげた記憶があります。書いてるそばから「感じたことをそのまま書けばいい」と言われたり、書き終わったのを見て駄目だしをされたり。集中もできないし、伸びるものも伸びないですよね。

低学年のうちは自分が面白いと感じたことを自分の言葉で書くこと。とにかく自由に書く方が楽しくなる。私はこの年になって「実は文章を書くことが好きだった」と気がつきました。日記も1行2行でも自分が体験したことを、自分が言いたいことを、自分の言葉で書き続けること。 読む人に自分の考えを分かりやすく伝えるにはどう書けばいいかという他者目線は高学年になってからで十分。

読むこと

書くことも楽しみながら、あとは読む。漫読は出来ているからこれから精読をするために一緒に音読はしていきたいです。「国語辞典はリビングの常備品」昔から母はそう繰り返していたけど、なかなか親自身が目の前で引いてくれないと自分も引きませんでした。更に今はスマホがあるからどうしてもそちらに頼ってしまう。ここは要注意ポイントな気がしてます。あと、表現を学ぶチャンスがいっぱいあるのが自然に触れる時。表現の豊かさは生の体験があってこそ深く身につくものです。生の体験から学んだ表現が息子から出てくるとき、体験の大きさを実感して、それをしてくれている園に感謝がつのります。高濱さんは一つの漢字を覚えるなら読みもついでにその漢字の入った熟語も自分でどんどん調べなさいと指導するそうです。学習を深くしていくというのはそういうものだと。 いろいろやってみることは楽しい、楽しいからやってみる価値があるんだ。子どもがそんな意識を持てるように、つまり結果よりプロセスを楽しむこと、意識したいです。 




小学校低学年までは耳の時代

「なぜだろう、どうしてだろう」と思ってたことを最大限できるだけ丁寧に説明する。少しでも疑問点が残れば後で一緒に調べる。小学校入学を控える今、私のできる大事なことです。自我が芽生えると子どもも哲学をするようになるそうです。
「自分ってなんだろう」
「なんで勉強しなきゃいけないんだろう」
異性を意識初めて「なぜ男と女は違うんだろう」
体験が少ない子、知識だけある子は哲学をしていない経口にあるそうです。私は哲学をしてこない子でした。頭でっかち。「今になって哲学って大事」と思い、難しいけどもっと触れてみたいと思っています。
そして「笑いのセンスのある子、いつも人を笑わせようと魂胆を持っている子は常に自分を試しているようなある意味ではとても前向きな子」と書いてあった部分に嬉しくなります。息子はいつも人を笑顔にしたくて調子に乗るときもあるけど試してくれる子。私がその芽を摘まないようにしないと。
「男の子のお母さんは一緒におちゃらけるくらいが良いのよ」母がしょっちゅう言っていた言葉です。

何ができるか模索し続けること

家庭内暴力が起きた家庭では小さい頃に無駄な買い与えをしていたケースが多いと記載がありました。万能感の抜け切らない子は勉強する時も根気が続かず、問題をやらせても自分が分からず、難しい問題だと出来なくてイラついてしまうと。
スーパーに一緒に買い物に行った時にレジの脇にあるお菓子をねだられ、買い与えてしまうような、つい一回わがままを許してしまうことで子どもの規範意識はガラガラと音を立てて崩れてしまうたった一度の見逃しで子どもの将来にとても大きな禍根を残す結果になりかねない。子育てってなんて怖いんだろうと思います、なのにみんな初心者。だからこそ、自分の軸、子育てのができるとが大切なんだと思います。この内容を振り返るたびに、自分の行動を振り返らねばと思います。

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