人を育てる自然保育⑬ 見通す力
斎藤先生の著書、さくらさくらんぼの子どもたちの中では、アリサちゃんが椅子を3つ準備する描写が載っています。
発達特性のあるダイちゃんが絵を描くための準備に。
1つはダイちゃんが座り、2つは半紙を入れた大きな箱を置くためのもの。
今ここでダイちゃんが絵を描くために何が必要か考える力。
子どもたちは短期的な先を見通す力をつけ、長期的な先を見通す力を備えていきます。
見通す内容も自分のことだけでなく仲間のことへと広がり。
年長は、給食も昼寝の準備もおやつも自分たちで当番を決めて準備します。
もちろん年中以下からの毎日の積み重ねでもありますが。
自分の当番の仕事はもちろん、何が必要か見通し準備する。
今日は天気が良いから外で食べるのはどうかと提案する。
違う当番の仕事が遅れていたら声をかける。
ひとつの仕事が終わらないと次に進めないと判断して、自分から動く。
その日々の一つ一つが見通す力につながっているんだと思います。
全部自分たちでやるから、労働に時間がかかることもわかる。
大変だからこそ、やってもらうありがたさもわかる。
次のやるべきことを見通せるからこそ、今やるべきことに向き合える。
こどもたちの姿から学べることが多いです。