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初めてマラソン大会に出た話〜後編〜

 今日から仕事初めという方も多いと思います。お疲れ様です。

少し矛盾しているようですが、頑張るためには頑張らないこと、オンオフを区別することがやはり大切だと思います。

しばらくの間SNSもいったん辞めてみる。

これも1つの方法です。

私もSNSは読書系、食べ物系など7〜8個アカウントがありますが、しばらくnoteだけにしようかと考えています。


 私にとってのマラソンは、タイムを競わない、自分が楽しみ結果的に自分が整う走り方で良いと思っています。

何年か前に、岸見一郎さんの『ゆっくり学ぶ』を読みましたが、人生は短距離走ではありません。

私は学生時代、バスケットボールをしていましたが、より高くジャンプするためには、助走や深くかがむことが必要ですよね。

 今は、一般的には、年を重ねるごとに全てが加速していくように思います。だから、コスパやタイパの良さが求められる。

生成AIの登場により、18世紀に起きた産業革命以来の革命だとか、現在の1年の情報量は、江戸時代の人の一生分だとか、。

私はむしろ、そんな時代だからこそ、あえて速度を落とすことも時には大切なのだと思います。


先日読んだ東洋思想の本に次のような逸話が紹介されていました。

孔子の弟子の子貢(しこう)は、農作業をしている老人に出会った。その老人は、わざわざ道を降りて水を汲み、そして井戸を登って畑に水をまき、そしてまた井戸を降りて、、。と非効率な作業を延々と繰り返していた。それを見た子貢は老人にアドバイスをした。         

「おじいさん、世の中には、もっと便利な機会があるんですよ。木を細工して作ったものなんですけど、こんな感じの機械で、こんなふうに押すだけで、水を簡単に組み上げることができるんです」

それを聞いた老人は、むっとして顔色を変えたが、その後、憐れむように笑いながらこういった。                    「そんなことぐらい知ってるよ。だが、機械があると、機械に頼る心が出てきて、生まれながらの無意の境地をなくしてしまうだろう?そうすると道(タオ)から離れてしまう。ワシはその機会を知らないのではなく、堕落したくないから使わないのだ」

『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』飲茶著 河出文庫



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