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モラハラ夫はモラハラ被害者

夫が日常的にモラハラ発言してきて、嫌な気持ちになりながらも、対策のための情報収集して、実験的に行動を変えて、お金も少しずつ稼いでいる。お金は、離婚したときのため、というよりも、状態が悪いときの夫から威張られることを防ぐため。

夫が改善してくれるのが、私は一番嬉しい。
楽しい時間もあったから。
モラハラする人なんて最低で、なんで捨てないの?って思われるだろうし、思っている。

でも、夫のモラハラ行動は、夫が幼少期からされてきたことだと思うから、大目に見ている部分がある。

『夫はよりひどいモラハラの被害者である』
これが私の仮説。

私は、夫の父親を最低だと思っている。

夫も最低な方だけど、子どもに対して、人格否定をしない。ただ自分が理不尽に怒っているだけなので、とても不快だけど、一人で完結はしている。

夫は実家で人格否定をされ続けてきた、と思う。

夫の父親は外面がいいので、私がいるとそれを隠すけれど、たまに漏れる。それを私は記憶しておいた。

夫に、夫の父親のしてきたことはひどいのではないかと話すと、「なんであんなことを言われければいけないのか」と同調することもあれば、聞きたくなさそうに、迷惑そうにすることもある。

夫本人が、自分のされてきたことへの文句を夫の父や母にも言ってほしいと願ったけれど、なかなかそうはならない。

長年、夫の家族は、夫一人を問題児として、バランスを保ってきたようだから。

もう10年以上も前に、夫の母に電話で夫への接し方がおかしいと言ったともあった。夫の実家で、夫を否定するような話の流れになると、口をつぐみ、反応しないようにした。それをずっと続けて、今は少しマシになってきた。

今は、自分に向けられる夫からのモラハラは不快で腹立つけど、夫の両親の不可解さにも関心がある。夫だけを悪く思うと、やってられないから、より悪いモノが私に必要なのかもしれない。

夫の両親はなぜ、自分たちのダメさは棚に上げて、夫をダメだと一刀両断するのか? すごーく不思議だ。

夫の収入は少なめなのだが、夫の両親はほとんど働いたことがない人たち。それなのに、夫はいつもダメな人扱い。想像すると、夫が「仕事をやめたい」と言ったりするので、本当に仕事をやめて、私に愛想を尽かされて、夫が一人になるのが怖いのかもしれない。親心、なのかもしれない。

夫の父と夫が一緒に、祖父と祖母の起こした自営業をまだやっていたとき、夫の父はできたものを車で運ぶのみ。商品をつくるのはすべて夫の仕事だった。夫が入る前は従業員の人がやっていた。たまに手伝いに行った私の方が仕事していた。夫はあのとき、自分の実家と結婚した私たち家族と、一人いた従業員のお給料分の利益を一人で出していたのに、それでも、ダメなヤツ扱いをされていた。

その後、自営業では利益が上がらなくなり、夫は外で働くことになり、収入は減ったけど、今、外で働いている人は、夫の実家で夫しかいない。

それなのに、夫が電話で、夫の母に泣き言をいうと必ず悪く言われる。幼少期からの習慣が根づいている。

私が、繰り返される夫の話にうんざりしていてまともに聞かないから、母親に電話してしまうわけだけど、電話する夫も夫だし、いろいろ変だ。私もその一員なのだけど。

長くなるから、端折るけど、夫の弟は無職。それなのに、きれいなマンションの家賃も出してもらって、祖母(自営業とは別の祖母)の会社の社員ということにして家にいながら、お給料まで出ている。

実家では唯一外で働く夫なのに、母親に弱気な電話すると、冷たくあしらわれる。

一人の子どもをダメ人間扱いしてまとまる家族ってけっこうあるのではないかと思っている。大人になるとみんな言わないけど、まだ実家のことを少し話していた学生時代のことなど思い出すと、妹である私の友人やその両親が、そろってお兄さんのことをダメなお兄ちゃん扱いしている家族が、たまたま知っただけで3家族あった。

夫はたしかに頼りなく、発言にも問題はあるけれど、家族の前では特に心配かけるような愚かなことを言うことも、そういう役回りをずっとこなしてから染みついているようにさえ思える。

夫は、なんとなく「のび太くん」のような、良くも悪くも感情全開で、人の心があるタイプなんだけど、私から見ると夫の両親は、心がないわけではないけど、心が通じないような感じの人たち。

夫がもし、夫の個性にあった育てられ方をしたらどうだったのだろう? 私が感じた夫の素晴らしいところがもっと伸びたかな?と思うと残念だし、悔しい。

かといって、夫の両親がひどい人というわけでもなく、優しさもあるんだけど、夫が救われたくて手を伸ばすと、サッとふり払うようなイメージがある。特に、夫の父親は聞いた話だけでも、たくさん夫を傷つけている。だから、夫も父親には助けを求めないけれど、一見優しそうな母親が、いざという時に助けてくれなかったところが、おそろしく感じる。日常では、父親には根拠もなく否定されて、つらいときに母を頼れば、助けてくれない。以前、夫の子どもの頃のことを質問したら「〇〇も悪いのよ。怒られるようなことするから。」という言葉が夫の母から出た。

結婚した私が全面的に支えればいいのだろう、そう思ってやってきたけれど、夫は幼少期からのモヤモヤをこちらに向けてくるから、それはちょっと量が多すぎるので、今は塩対応をしている。それに私が完璧な対応をしたところで、気は晴れないだろうと感じる。前は普通に優しくしてあげていたけど、全然良くならなかったし。

夫が、両親になんらかの形でぶつかってくれたら、変わるのかもしれない。そういう気があるなら協力してもいい。協力したい。

私自身、6年ぐらい前に実母に文句を言ったら、すっきりして、もう言わなくていいかなと思ったから、こればかりはやってみないとわからない。絶対に無意味ではないと、個人的には思う。

でも、私が言うとますますやらなくなるから、やらないで終わってしまうのかもしれない。

私ができることとしては、夫の両親と会っても、お嫁さん風情を出さないで、厳しく冷静な目で観察すること。これまでは、私に対しては親切にしてくれているので、ついつい、愛想よくしてしまっていたけれど、「あなた方、息子に悪いことしましたよ」という気持ちをしっかり持っていたい。

自分が子育て中の身だから、自分だってできているのかと問われれば、完璧ではないけれど、それでも、夫の両親は子育てを舐めすぎ、夫の心を傷つけすぎ、と感じている。







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