良くなる変化でも、変わることが怖いのは何故?
「良くなる変化」を、時として避けたいものに感じること、無いですか?
新しい職場環境、恋愛関係の変化、それに生活習慣の見直しなど、例えそれがポジティブな変化であっても、心のどこかで恐れや不安を抱くことがあるのです。
その背後には、ホメオスタシスという概念が影響しています。
ホメオスタシスとは?
ホメオスタシスとは、生物が体内環境を一定に保とうとする生理的な仕組みのことです。
体温や血糖値、pHなどを一定に保つために調整されており、これにより健康が維持されています。
このメカニズムがあるため、私たちの体や心は安定した状態を保とうとして、変化に対して抵抗を示すのです。
例えば。
急に新しい食事法を始めたりすると、身体はそれに適応するのに時間がかかるため、最初は不快感を感じることがあるのはイメージつきやすいと思います。
心の働きとホメオスタシス
ホメオスタシスは身体だけでなく、心の状態にも影響を与えます。
心理的なホメオスタシスとは、精神的な安定を保とうとする働きです。
私たちの心は、ストレスや不安を感じると、過去の経験や思考パターンに基づいて反応します。
このため、変化に対して警戒心が強まり、慣れ親しんだ状況にとどまろうとする傾向が強くなってしまいます。
変化の恐れ
変化は、未知の領域に足を踏み入れるということ。
たとえそれが良い方向への変化であっても、私たちの脳はリスクを警戒し、変化を恐れます。
この恐れの正体は、失敗や拒絶、さらには自分のアイデンティティが揺らぐことへの不安から来るものです。
特に、自分の価値観やライフスタイルが変わることへの恐れは強く、これが結果的に行動を制限してしまいます。
安定を求める心
ホメオスタシスが働くことで、私たちの心は安定を求めます。
安定した環境にいると、安心感を得られます。
ですがこれが変化への抵抗を生む要因でもあって、「今のままで良い」と感じることは、変化を促すチャンスを逃すことにもつながりかねません。
心の中で「変わらない方が楽だ」と無意識でも意識下でも思ってしまうことが、成長の機会を奪う場合があるのです。
小さな変化から始める
変化を受け入れるためには、小さなステップを踏むことが大切です。
まずは小さな目標を設定し、徐々に新しい経験に挑戦してみることが有効です。
例えば、毎日少しだけ新しいことを試してみることで心のホメオスタシスが少しずつ適応し、変化への抵抗感が和らぎます。
新たな環境に少しずつ慣れることで、心の安定を保ちながらも成長することができるのです。
まとめ
前回のnoteにも書いたように、私は絶対メンタルを良くしなくてはいけないものと考えていません。
それでも今のつらい状況をどうにが抜けたい。
でも、、それも怖い。
そんな良くなる変化を恐れる気持ちはホメオスタシスによる自然な反応だけど、変化は成長や新たな可能性をもたらすものでもありますよね。
変化のために恐れを抱えながらも、小さな一歩を踏み出す勇ことからはじめてみませんか。
少しずつ新しい経験に挑戦することで心のホメオスタシスを調整し、より生きやすくて幸せな人生を築いていきましょう。
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