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40年ぶりに訪れた場所

今日のことは、忘れないようにここに記録しておきます。

今日はなぜだか、どういう訳だか、突然40年くらい前に住んでいたところに行きたくなり、とりあえず行ってきました。当時、9歳くらいでした。

今住んでるところからは電車で1時間くらい。1時間なんで大した距離じゃないのに、引っ越して以来40年間1度も行かなかった。

小2まで住んでたけど、ほとんど記憶になくて。なのになぜか番地まで覚えていた住所だけを頼りに行ってきました。
地図アプリ様さま。

JR横浜線の大口駅東口を出て、「確か昔ここにユニー(スーパー)があったな。」と思った場所にユニーはなく、ユニーの名前がついた建物がありました。
建物があるだけでありがたい。記憶は正しかった。笑

そこから地図アプリに従ってずっと真っ直ぐ。
大通りを渡ってまっすぐ行くと、古〜い魚屋さんが有りました。ちょうどその1つ奥の角を曲がると目的地のはず。
で、曲がって路地に入って行ってみたけどあまりにも様変わりしてしまってて、何一つ知ってる建物がない。

そりゃそうだ。40年だよ。0歳が立派な中年になれるだけの年月が流れてるんだ。変わらないはずがない。
そこで諦めて魚屋さんの前まで戻った。
そしたらちょうど魚屋のおじさんが外に出ていた。
頭で考えるより先に声をかけてた。

「すいません。この辺に昔、お煎餅の工場ってありませんでしたか?」
「せんべい…?」
「はい。40年くらい前の話なんですけど。」「あ〜、それ、ここ、ここ。」と斜向かいの大きなマンションを指差して教えてくれた。
「煎餅とかお菓子の会社が昔あって、ここがでっかい工場だったよ。」
「このマンションですか?」
「そう。このマンション。もう随分前に会社が無くなっちゃったけどね。」と。

小さい時に工場の向かいのアパートに住んでたことを伝えると、「この辺もだいぶ変わったでしょ。全然違うでしょ。そうだ。うちの隣の一軒家、昔は銭湯だったんだよ。」と教えてくれた。

そう聞いて一気に鳥肌が立った。
住んでたアパートはお風呂がなくて、毎日その銭湯に通っていたから。
ゾワゾワしながら「あー!通ってました。アパートにお風呂がなかったから毎日通ってたんですよ。懐かしい!」
「あ、あとね。ここ、昔駄菓子屋だったよ。井上さん。」と向かいの建築中の一戸建てを指差して教えてくれた。「井上 様」って書いてある。
「あ!井上さん!覚えてます。駄菓子屋さん、いつも行ってました。」
「駄菓子屋さんはお婆ちゃんが昔やってたの。今もここは井上さんち。」
と、おじさんがいろいろ話してくれた。
おじさん、ありがとう!

おかげで本当にスッキリ。
いや〜行って良かった。思い切っておじさんに話しかけて良かった。

当時はすごく広く見えていた道も実はただの路地だったりして、面白かったなぁ。

おじさんにお礼を言って、当時、車にひかれたことがある道を通って帰りました。それも今となってはいい思い出。笑

今まで何度も「行ってみようかな。」と思いながら行かなかった場所。
「行こうかな」と思っても次の瞬間、「行って何するの?」「言っても知り合いは誰もいないし。」「アパートもとっくに無くなってるし。」「行っても仕方ないじゃん。」などなど。
思考が感情を瞬殺してたんだよね。

冷静にならないうちにさっさと行動してしまうのがいかに大事か、身に沁みました。

ちなみに、その魚屋さん、相当昔からあるらしいんだけど、全く記憶になかった。おじさんにはもちろん言ってません。😁

今書いてる小説の世界観、1980年ごろの横浜の下町みたいな感じにしようかなと思ってます。

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晴美
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