インド アンマアシュラムでアンマにハグしてもらう
日本の友人に勧められてやってきたアンマアシュラム。南インドの西側、カルンガパッリという駅の近くにある。
駅からはそこそこ離れているけれど、到着してみると思ったよりも巨大で立派。三千人ほどが長期や短期の滞在をしているとか。
けれど、ビーチと川に挟まれた豊かな自然環境で、とても景色のよい場所だ。
それなのに、1日あたり250ルピー程度で宿泊と三食の身体にやさしい食事込みの良心的な場所。
受付から、長期滞在者らしきヨーロッパ系の人が案内してくれる。
ここでは、セーワ、つまり奉仕の精神が行き届いており、すべてが奉仕で成り立っているんだそうな。そんなピースフルな空気感が漂っていて、到着してすぐから居心地のよいアシュラムだ。
奉仕者が作ってくれるごはんも、朝夕は日本のおかゆみたいのに豆と野菜のカレーをかけてくれたりして、優しくてうまい。
有料のごはんですら、とても良心的価格なのに手作りでうまい。チャイとサモサで20ルピーとか。日本円にして30円くらいかな。
ありがたや~
(ヨーロッパ系の人向けの食堂はもすこし高いけど、それでも外と比べるとすこぶる安価。)
毎日の案内ツアーも奉仕者が行う。(英語など、日本語はなし。)案内してくれたおじさんは、このアシュラムが気に入って10年も住んでるんだとか。
ここは、アンマの存在で有名。
アンマは9歳のころに、世の中の理不尽さに気づき怒り、その理不尽さから不幸な暮らしを強いられている人に奉仕することを始めたそうだ。だから、幼い頃からアンマ(お母さん)と呼ばれていたらしい。いまでも、みんなのお母さん。
東日本大震災のときも、多額の寄付金を持ち、ボランティアや被災者を抱きしめる活動をしに、わざわざ日本に来てくれていたそうだ。ほんとうにありがたい。
きっとアンマのことを知らなかっただろう被災者の人がアンマに抱きしめられて涙している姿を見て、アンマにとても感謝した。そこには愛しかなかった。
そんなアンマのアシュラム。
ダルシャンでアンマに抱きしめてもらうというのが、最大の目的です。
初日、最初よくわかってなくって、ダルシャンの列に紛れこんでしまってたら、今はインド人の時間だからダメとあとから言われる、笑
ま、ええか。4日のうち一回くらいは抱きしめてもらえるやろ、と半ば諦めていたら、アシュラムの外国人向け案内ツアーのあとに、チケットをもらえて、ダルシャンの列に並んだ。アンマは夜までかかっても、朝までかかっても、希望者全員にバグしてくれるんだって。
そのツアーは今日到着した人向けで、イラン人のアーダーンが隣にいて、話していたらなんとなく仲良くなった。
いまかいまかと思いながら、座る。
途中、タブラと歌が生で流れてきて、わたしも歌う。歌うのはやっぱり好きだ。
そんなことをしてたら、ますますアンマに近づいてきていて、緊張する。
遂にというとき、お付きの人からいろいろな指示を受け、遂にアンマに抱きしめてもらった。むしろ、頭を抱えられてた感じやったけど、耳元で、
ナニシマスカ、ナニシマスカ、ナニシマスカ、ナニシマスカ、ナニシマスカ、ナニシマスカ
(ほんとはそう言ってないかも、笑)
みたいな呪文みたいなのをかけられる。
ナニシマスカ??と混乱しているうちに終わった。
泣いている人もいたから、自分もそんなの湧いてくるかしらとか淡い期待をしていたのだけど、謎の呪文でそれどころでなかった。
アーダーンも同じように、何言ってるかわからなかったと言ってた!おんなじだ~
一緒に夕飯食べてお話していたら、わたしと同じように今を生きるため、自分と向き合うために長期でアジアを旅してるんだって。
機会があれば、日本にも来てねと誘っておいた。イラン、行ってみたかったんだよね。
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