「絵心」がなくても大丈夫?
〜絵は言葉以上に語るから〜
アートセラピストのこっしーです。
アートセラピー体験会の参加者から毎回必ずと言っていいほど聞かれる
「絵心が全然ないんですけど、大丈夫でしょうか?」という声
「絵」を描こうと誘うと、上手い下手という概念が入り込み
やってみたいけど…..という迷いのプロセスが多くの方にみられます。
「絵心」がないを理由に、日常では気づけない自分の内側に
気づけたり、表現することの癒し、楽しさを味わったりする機会を
失くすのは残念過ぎるので、
「絵心」がなくても大丈夫ですよ〜とお伝えしています。がっ!
「絵心」とは、いったい何なんでしょう?
とても大事なことなので、大きな見出しにしてしまいました。
一般的に「絵心」とは、「絵を上手に描く能力」や「美的センスがあること」と思われています。でも、アートセラピーにおいて「絵心」とは、必ずしも技術的なスキルや芸術的な才能を指すものではありません。
「絵心」は誰にでもある!
アートセラピーにおける「絵心」の本質とは……
自由に表現すること
アートセラピーには、表現の正解や上手下手は存在しません。
「絵心」は、描くことを通じて自分の内側を自由に表現しようとする
心そのものです。感じる力
何を描こう?どう描こう?私は何を今感じてる?
絵を描く=表現として形づくられる以前の内側のコミュニケーション
自分の感情や思考を感じ取り、それを形にしようとする見えない心の動きこそ「絵心」内なる対話
アートセラピーは、作品を通じて自分自身と向き合う場です。「絵心」は、他人の評価を気にするのではなく、自分自身との対話を楽しむ鍵。
誰にでも必ず「絵心」があります!
「絵心」は特別な才能ではなく、誰にでも備わるものです。
子どもの頃、お絵かきしたことを思い出してみてください。
上手い下手とか、そんな概念とは無縁に、自分の感じたまま、
表現することを楽しんでいたのではないでしょうか?
それこそが、真の「絵心」なのではないかと思います。
アートセラピーは「上手に描く場」ではなく、「安心して表現する場」であり「自由に感じる場」です。
一般的な通念として「絵心がない」と感じるのも、自然なことだと受けとめめつつ、でも、アートセラピーでは描く体験そのもの、そして描かれた作品から何を感じ、何に気づくかがむしろ大切で、その機会は誰にも等しく開かれている、安心して参加いただける場をつくっていきたいと思っています。