システムを変えるための選択
投票してきた。
選挙のたびに投票する政党は変わるけど、心がけているのは、自分の属する社会階層の利害だけでなく、社会全体として長期的に見てポジティブな選択になること。
今の資本主義社会は、豊かな者がより豊かになり(富の集中)、成長し続けることが至上命題になっているシステム。それによって自然環境が破壊され、格差・貧困が深刻化していく。そして、集中した富が政治権力とメディアに影響を与え、政治が一部の人達の利害を代表するようになって民主主義が損なわれる。これは世界規模で起きているシステムの病だと思っている。
だから大切なのは、ゲームのルールを変えること。革命でなくマイナーチェンジでいいのだけど、本質的な変革であることが大切だ。
格差が拡大するシステムになっているなら、それを補償し分配を強化する。利益追及だけをめざすと環境が破壊されるのなら、政治がそれを規制する。少しずつでもいいから、そういう方向にシステムをマイナーチェンジしていかないと、人類に未来はない。持続可能な社会にならない。
僕は社会の中では恵まれた方だと思うけど、自分の社会階層の利害だけで考えて、限られたパイの奪い合いの中で自分の分け前が多くなる方向で考えると、全体の矛盾をさらに強化する方向になってしまい、人類の未来を壊してしまう。それでは長期的には自分自身にとっても残念なことになってしまう。
それと選挙のシステムを理解することも大切。特に衆議院の小選挙区では当選者は1人なので、いかに自分の理想に近くても、当選の見込みのない泡沫候補に入れても無意味。その意味では今回、野党共闘で野党がまとまり、多くの選挙区で与党 vs 野党統一候補の構図ができたのはありがたいことだ。これまでのシステムの延長でいくのか、ゲームのルールを変えていくのかを選択できる環境ができたのだから。
そんなことを考えて、今回は誰かな?と思って、選択してきました。