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無農薬の苺をここのねに🍓

 竹田市に住む岩田壮平さんの家へ、「無農薬の苺の苗」を頂きに行った。その苗は、岩田さんのお母さんが30年前に、岩田さんの5歳上のお兄さんが通っていた幼稚園からもらってきたもので、それから大切に大切に増やしていったものだそう。

 苺は、実は残留農薬が日本の作物で一番多く、海外に出荷できないほどの残集農薬があることを岩田さんの投稿で初めて知った。ここのねは、食や環境の「本当のこと」を子どもたちと学べる場所でありたい。そのためにも、「まずは、ここのね畑から始めたいね」とスタッフで話していた。

 さっそく、ももちゃんと二人、岩田さんの家を目指した。竹田の山の中の少し小高い場所に岩田さん家はあった。ぽかぽか陽気で、近くには、おじいちゃんおばあちゃんが一緒に畑仕事をしている姿があり、癒された。

 岩田さんは、大手企業を退職後、非電化工房にて発明家の師匠の元で発明を学び、竹田に移住して、様々な発明品を創っている。コンポストトイレやソーラーフードドライヤー、モバイルハウスやソーラー発電冷蔵庫、手作りロケットストーブなどなど、見たこともない発明品が次々と紹介された。

  

 なかでも感動したのは、軽トラの上に乗せて旅をしていたという小屋。中は、小さなお部屋になっていて、そこで寝泊まりしながら旅をしたという話を聞いて、とてもわくわくした。そして、様々な発明品に使う材料は、近くの廃材がでる場所で無料でもらってきたり、安く売っているところを探して、二tトラックで福岡まで買いに行ったりと、それを作るための工夫、努力にもとても驚いた。

「ほしいものは、自分でつくる」

 岩田さんのバイタリティに圧倒される。そして、環境のことを本気で考えて、自分の暮らしからここまで変えているのは、本当にすごい。便利に頼る自分の生活を反省させられる。

 岩田さんは、発明だけでなたくさんのことを学んだと話してくれた。

 ぬくもりのある社会を築き、各々がのびのびと愉しく自律して生きていくためにはどうしたらいいのか…。

「自分に必要なものを生み出すために必要な技術と哲学」
「仲間と協力して自然や大切な人たちと分かち合いながら共生する心持ち」

 どれもこれも、これからの私たちの社会にとって無くてはならないものだ。これからお互いにもっともっと色んな話ができたらいいな。そして、ここのねで春から一緒にわくわくしたいなぁと心から思った。

 

 大切な苺の苗をわけてもらったとき、私たちに説明してくれた岩田さんのお母さんが話してくれたお話が印象的だった。

「親の苗から子の苗、孫の苗と続いて、こんなに増えたのよ。子や孫が根付いたら、親の苗は枯らした方がいいと言う人もいるの。親がもし病気を持っていたら、子や孫の苗に移るからって。でも、私はそんなことしたくなくて、親の苗もそのままにしてる。そうすると親の苗も自然に命を全うするんだよ。」

 30年間、そうやって大切に育ててきた苺の苗を、ここのねで引き継ぐことができてうれしい。子どもたちにも話したいと思った。

白菜の小さな可愛い苗も頂いた♡

「お茶でも飲んでいかない?」

 お言葉に甘えてお邪魔すると、そこにはサラダがあった。オリーブオイルとお塩をかけて頂く。細い大根のような野菜は「白人参」だった。

 何もつけずに食べてみると、野菜の甘みが口の中に広がった。「おいしい!!!」ももちゃんと二人、おいしいおいしいとぺろりと食べた。「ここの野菜は、土づくりからこだわっていて、動物性のものは一切使っていないのよ」とお母さんが教えてくれた。身体のことを想いながら作ってくれた野菜には、パワーを感じた。食べるだけで、身体が喜んでいるような、そんな感覚。

 美味しい野菜を食べながら、色んな話をした。岩田さんが小さかった頃にたくさんものづくりをしたお話や、高齢者施設でボランティアをしたお話、健康のこと、地域に「おじいちゃんおばあちゃんと子どもたちが集える場所」を創りたいねという話…

 どれもこれも、これからのここのねで実現したいことに繋がることばかりで、4人でわくわくした。

 ここのねには、「ここのねクリエーター制度」をつくっている。岩田さんとお母さんに「ぜひ、ここのねクリエーターになってもらって、子どもたちに色んな事教えてくれませんか?」とお願いすると、「ぜひ!!一緒にやりましょう!!」と言ってくださった。

 こうやって、少しずつ子どもたちの「先生」になる人が増えていく。しかも、それは自分の「好き」を極めた「先生」たち。

 ここのねでの豊かな学びづくりへの準備が少しずつ少しずつ始まっている。

ひとまず我が家でプランターに植え替え♡

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ここのね 自由な学校
ここのね自由な学校は日本の法律上、公的な支援が受けられません。それは回り回って子どもたちの経済負担に重くのしかかっています。ここのねを「誰でも通える学校」にするため、ご支援をよろしくお願いいたします!ご支援いただいたお金は、給付型奨学金や施設設備の充実等に利用させていただきます!