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争わない生き方

ぼくは極力争いたくはないと思って生きています。

どれくらい争いたくはないかと言うと、道で歩いていて自分の進行方向に人を見かけた瞬間に反対側に移るくらい争いたくはありません。譲るとかどうとか考える前に身体が動いています。自分に不争之徳が当てはまるとまでは言いませんが、不争が身体に根付いているとは感じます。

なぜここまで争いたくないのか考えてみたのですが、2つ理由が思い当たりました。

1つ目は「怒りたくない」こと。

2つ目は「負けず嫌い」であること。

まず、1つ目の「怒りたくない」ことについてです。これは何か不満が生まれたときに争わずにどう解決するのかって話です。

そもそも、この時代に人に対して怒ってやろうと思って怒ってる人なんていないですよね笑

気付いたら怒っちゃってるみたいな人はいるのかもしれないですけど。

怒るのって疲れますし、お互いに気分が悪くなりますし、怒ったところで何も解決しないですし、何も良いことないんですよね。感情的に相手に伝えても真に自分が言いたいことが伝えられているとも限らないですし、どうしても威圧的になってしまって相手もそれ以降言いたいことが言えなくなってしまうと思います。それを利用して自分の言いなりにするみたいな人もいますけど、それでは対等な良い関係とは言えないですよね。

なので、お互いの関係性や精神衛生上のためにも、ぼくはできるだけ何か相手に対して不満を持った時は怒ったりして感情的に伝えるのではなく、建設的に解決策を探るようにしています。

2つ目の「負けず嫌い」であることについてですが、一見すると争わないことと負けず嫌いは同居しないように感じられますが、ぼくは自分で言うのも何ですがかなり負けず嫌いだと思います。

争うとどうしても白黒がついてしまいます。でも、ぼくは負けたくないので争いを避けるのです。自分から争いの場から降りて共存の道を探りながらコトを進めようとします。

まず、ぼくは昔から劣等感を抱えて生きていました。向上心の裏返しだと思います。何か物事をすると必ず自分より優れた人が出てきます。そんな時にぼくは必ず「負けてるな。」と感じます。それ自体は向上心を持つ人間なら当たり前ですが、ぼくは同時に「この人ができるのであれば自分もできるはずじゃないか。何でこんなこともできないのだろうか。もっと努力するべきなのにサボっていたからだな。」とネガティブに自分を責めていました。

ぼくは人というのは興味があることには、精一杯努力できるものだと考えています。逆に言えば興味がないことには、やらなきゃいけなかったとしても 100% の力を注ぐことはできないということです。しかし、ぼくはその興味がないことでも負けてしまったときに「ああ、ダメだな。」と劣等感を抱いてしまうのです。無駄なことです。完全に、こじらせ完璧主義負けず嫌い大馬鹿野郎です。

また、人によってバックボーンは違いますし、置かれている環境などの様々な事情から自分の中で 100% と思って力を注いでも負けることがあります。そんなことでいちいち劣等感を抱いていてはキリがないですし、自分がいま取り組んでいることを楽しむことができません。楽しかったとしてもそのせいで楽しくなくなることもあり得ます。

最近になってそれを自覚しました。同時に、ぼくは無意識的に持ってきたこの考えをすぐに変えることはできないと悟ったので、考えが生まれなくてもすむよう先に言ったように自分から争いの場から降りることにしました。

そもそも、争いの場から降りるということは自分から負けを認めることであるようにも思えますが、争って消耗するよりもうまく戦いを降りて相手に花を持たせた上でこちら側にもメリットがあるよう相手に行動させる方が Win-Win であるとも考えられます。これで「負け」てはいません。Win-Win なので。ほかの人から負け犬と罵られようが、ずるいと言われようが、相手が調子に乗ろうが関係ありません。そんな状況になったことはありませんが。


今回ぼくは極力争わずに生きているということについて話してきました。

1つ目は、自分を含めて関わる全ての人の精神衛生上のため争わないようにした方が楽という内容でした。

2つ目は、「負けない」ために自分から争いの場から降りるという内容でした。1つ目は相手がいることが前提でしたが、これは相手がいる場合だけでなく、うまく考えを変えれば自分自身で勝手に敵を作って争ってしまっている場合にも当てはまることだと感じます。

争うことで「相手には負けないぞ。」という気持ちになり、それが成長に繋がることもあるため必ずしも争いは悪いことではないと考えています。しかし、その気持ちはうまく扱っていかないと心身ともに疲れてしまいます。

そんなときに「人と比較するのではなく自分が良ければいいんだ。自分が楽に動ける状況はどうしたらいいのだろう。」と考えてみると気持ちが楽になりそうではありませんか?

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