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自立に完成はない。わかっているけど…


ここ最近の私、特にこの1ヶ月くらいの私は、ずっと願っている。
そして、
「体壊すぞ」ならぬ
「頭壊すぞ」な勢いで
思考を走らせ続けている。
「なりたい自分」について。
就活とはまた別軸で。


アサーティブになりたい。

相手のことだけでなく、私のことも尊重できるようになりたい。

それを実現できる手段を体得したい。

自分の体のことも心のことも
自分自身で決められるようになりたい。

自分のことには自分で責任を持てるようでありたい。


そう思っている。
が、


また"完璧"を求めていやしないだろうか。


ふと、怖くなる。
また自分で自分を追い詰めていないか、と。


自立したい。
これは本心だ。
10才の頃からの願いだ。
間違いなく私の「本音」である。

けれどこの自立心が加速しすぎると、
「親密さの恐怖」を結局拭えないままになりそうで、かえって不安である。


せっかく私は、

人の肌に触れること、
心温まる言葉を交わし合うこと、
腕の中で眠ること、
一緒に時を過ごすこと、
同じ景色を見ることの

心地よさと温かさを知ることができた。 

手を取り合うことができて、
「世の中捨てたもんじゃない」と
思えるようになった。
親とさえ共にしたことがなかった寝床に
ふたりで潜った時、
「これって、案外悪くない。」
そう思った自分を確かに見つけた。
あれだけ不安だったのが嘘かのように。

暗くて冷たい世界には、それ特有の心地よさももちろんあるのだが、
今私が欲しいのは、それではない。


ほどほどがうまかったら
それは完璧でしょ…

違国日記⑽「page.50」より


槙生(まきお)の台詞に、ハッとした。

また完璧を求めてない?
完成を求めてない?

…。


ちょっと自分に向き合うのに疲れた
と気づいたとき、
梅雨が本腰を入れ始める前の
ひんやりとした空気が今宵は心地よく、
アルコールがとてもよく似合った。
心が、ほぐれた。

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