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「一緒にいていいよ」と子どもに言ってあげられるコミュ二ティ:コルクラボ

『コルクラボガーデン』火曜日担当  kokokaku  です。

『コルクラボガーデン』とは、コルクラボのメンバーが書いたnoteを集めたマガジン。この7月からは、note部メンバーの日替わり配信が始まっています。

オンラインで仲良くなる

先月6月23日、コルクラボの4期生説明会に、沖縄からオンラインで参加した。

4期生からはオンライン参加がメインになる遠隔地在住者も多い。

先日、できるだけ早く馴染みたい、オンラインでも楽しみたいと思うメンバーで、オンラインでつながる『Zoom飲み会』をやってみた。

人数は10名と多く、最初はやっぱり緊張したけれど、画面でお互いの顔を見ながら乾杯して会話ができるのだからすごいと思うし楽しかった。

そんな『Zoom飲み会』、私の隣には終始息子がいた。

小学3年生(学校へは行っていない)になって、彼が一人で過ごす時間が一気に増えたし、私が仕事でやっているオンラインでのカウンセリングには一切同席しないのだけれど、なぜかこの『Zoom飲み会』そしてコルクラボ関連のオンライン参加には、彼がつきっきりになる。そして、まるで自分も参加している気分でいるように見える。

私は不思議に思い、彼に聞いた。

「この時間いつもひとりを満喫してるけど、『Zoom飲み会』の時はどうしてずっとここにいるの~?」

特に返事はなかったが、しばらくして、ふと自分の幼い頃を思い出した。


一緒にいたい

幼い頃私は、ふたつ上の姉が友達と遊ぶ時、姉がどんな子と、どんなことをして遊ぶのか、気になって仕方がなかった。

ところが姉は、それをとても嫌がった。足手まといになる妹が一緒だと、友達に迷惑をかけるから。

そうやって姉が私を置いていこうとすると私は大泣きした。置いて行かれた日は延々と泣き続け、どんなに泣いても悔しさと悲しさは拭えなかった感覚を覚えている。だけれどほとんどの場合、母は姉に私を押し付け、姉はぷりぷり怒りながら速足で不機嫌に歩いた。

私はそうしてでも、意地でも姉についていきたかった。ただただ姉たちの遊びを見ていたかったのだ。

お人形遊び、折り紙、あやとり、トランプ、ゴム飛び、かくれんぼ・・・

もちろん、お友達が気を遣って、私を遊びに入れてくれたり、優しい言葉をかけてくれることもあったし、姉だって気分によっては仲間に入れてくれたり優しくもしてくれた。妹の面倒を見させられて迷惑だっただろうに、申し訳ないが感謝している。

ただ、そういうことは少なく、何というか、一緒にいたいという欲望を満たすために、私は姉から発せられる棘のある言葉や態度に耐えた。蔑むという言葉が合っているかな…それで自分はひどく価値のない愚かな妹(人物)という存在であることを無意識に受け入れてまで、欲望にしがみついていた。

それほど、先を行く姉の世界が魅力的だったのだろう。

『Zoom飲み会』やコルクラボへのオンライン参加の時、息子が何をするでもなく私のそばから離れないのは、まさしくあの当時の自分と同じなのかもしれないと思ったら涙が溢れてきた。その先にある、まだ見ぬ世界への好奇心が君を動かしているんだよね。


「一緒にいていいよ」と言ってほしかった過去と、言える今。

「一緒にいていいよ。」

当時姉にそう言ってもらえたらよかったね。と私が思ったから、小さかった私が泣いた。「うん、うん」って泣いた。

ずっと我慢ばかりして、嫌がられてる、嫌われてるっていう事実にかけていたフィルターが剥がれて、本当はけっこう辛かったって泣いた。


「一緒にいていいよ。」

そう言うまでもなく、私は息子がそばにいることを拒否しない。

きっと、私が姉たちの遊びからたくさんのものを学び取り、真似をしながら自分の世界を広げていったように、コルクラボやそのメンバーと私の関りは、息子にとっての学びでもあり、彼が世界を広げていくための、かけがえのない要素がつまっているのだと思うから。

そしてコルクラボというところは、「一緒にいていいよ。」と子どもに言ってあげられるコミュニティだった。とにかく否定されることがない。みな優しくて親切で、思いやりに溢れた安全・安心な場であることを息子は知っている。


夢が芽生えてしまった

コルクラボは、オンラインからオフラインへのなめらかなつながりを設計していて、まずはオンラインで仲良くなることを大事にしている。

自称コミュ障で、安全・安心と感じなければ口を開かない慎重派の子なのに、『Zoom飲み会』や会議などでメンバーと話しをしただけで、コルクラボにとても馴染んだ気分でいるみたい。私の活動を一緒に学び、楽しんでいる。

オンラインでつながることが持つ価値や可能性は、こうして息子でも実証されていくのだと思う。

学校へは行きたくない、行けない、行かない子でも、お互い安全で安心な関りができる友だちを求めている子はたくさんいる。

今私がコルクラボで学び、体験していることを、敏感な子どもたちの世界でも実現できたらすごい。

夢が芽生えてしまった。


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kokokaku(斎藤 暁子)
サポートありがとうございます。 そのお気持ちは私に元気と勇気を与えてくれます。 私もそれをたくさん還元していけたらいいな。