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飛び降り自殺をするほど苦しんだが、私には約5年間はっきりとした病名が告げられることはなかった。 安定剤は飲んでいた。睡眠薬も手放せなかった。頓服として体の動かなくなるほど強い薬まで処方されていた。 でも、それでも私には病名がつかなかった。 今回はそんな『名前のつかない病』に苦しんだ5年間を綴っていきます。 なぜ精神科の病気には病名がつきにくいのか? そして、なぜ私自身が病名にこだわっていたのか? 最終的にはどんな経緯で病名がついたのか? 自分のことに置き換えつつ
よく自己啓発本には『どん底にいるなら、這い上がろう』『そこがどん底なら、後は登るだけだ』と書いてある。 私もメンタルが一番ヤバい時は、そんな自己啓発本に影響されて『今がどん底なら、後は登るだけ!登るだけ!』と呟いていた時期があった。 だけど、それは私にとっては結局、下へ、下へと、どんどん転がり落ちる言葉になってしまった。今回は「這い上がれ!」「どん底なら上がるだけ!」という言葉が苦手な私が考える留まる勇気について。