見出し画像

通所はどうして必要なのか

通所しても安心して過ごせない

特別支援学校の高等部を卒業して5年くらいになる。
その間、3回の入院をしつつ、合計で2箇所の事業所を使ってきた。

「お仕事しなきゃ!」と苦しくなる

1つ目は就労継続支援B型事業所。
私と同じように視覚障害のある利用者が主に利用している事業所だった。

最初こそ楽しく通っていたのだけど、次第に「作業時間はみんなと同じようにお仕事しなきゃ!」という気持ちになって通所が苦しくなっていった。
通所中、一人で事業所の外に出たり、掲示物の画鋲を外して持っていることがあった。

この事業所は2023年12月1日の入院と同時に「これまでどおりの対応ができなくなった」と事業所から連絡があり通所は終了になった。
だいたい3年くらい通った、通いたいと努力した。

「プログラムに参加しなきゃ!」と苦しくなる

そして今、通所しているのが自立訓練(生活訓練)の事業所。
他の障害福祉サービスと違って、利用期限が2年と決められている。
利用期限にはまだ余裕があって問題はない。

事業所はとても静かなかんじで、利用者の皆さんがプログラムに参加したり個別訓練をしたりして過ごしている。

事業所の職員さんはいつも私に丁寧に対応してくださって、事業所での時間は今のところ落ち着いて過ごしている。
でも、毎年、冬は気持ちも体調も良くないから、1箇所目の就労継続支援B型事業所に通所していた時のように、活動時間に不適切な行動をとってしまうことが今から心配。

どうしても眠い日があって、通所しても活動に参加しにくい日があるし、「せっかく来たからプログラムに参加しなきゃ!」と思って、苦しくなっているのが最近。

プログラムの内容はたとえば“怒りとの付き合い方”について、職員さんからお話を聞いたり、自分の怒りとの付き合い方を書き出してみたりするようなガッツリお勉強系のプログラムもあれば、“アートパネル作成”といった作業的内容のプログラムもある。

通所が楽しいと感じることもあるけど、“頑張らないといけない場所”という感覚が強くて、楽しくないことのほうが多い。

安心して過ごせる場所/人を増やしたい

私のサービス等利用計画書には、“安心して過ごせる場所/人を増やしたい”という目標が書かれている。
この目標は今年の4月に退院する前、計画相談担当に伝えた私の気持ちが形になったもので、今もその気持ちは変わらない。
何らかの要因で母と暮らせなくなったとき、家族と家以外の“安心できる場所/人”は大切だと思う。

「家族と暮らせないことを考えて」とは計画相談担当は言っていないけど、「いつまでも家族と暮らせるわけじゃないから、家以外ですみれさんのことを知っている人がいるのは大切なこと」と言っていた。

通所先を変えたところで楽しく過ごせるのか

冒頭で書いたようにいままで2箇所の事業所を利用してきて、どちらも最初は楽しく通えていたのだけど、時間が経つにつれて通所時間に楽しく過ごせないことは共通している。

この状況でたとえば通所先を変えて、楽しく通所できる自信がない……

だけど、前にも書いたように家以外で安心して過ごせる場所/人があることは大切で、その手段の1つが通所することだと思うから、ここで通所自体をやめるのではなく、どうしたら、通所先で安心して過ごせるのかを考えていくほうがいいと思う。

とは言いつつ、支援者と家以外で落ち着いて過ごしてきた記憶が少ないから、通所をこのまま続けることには、「また不適切な行動しちゃったらどうしよう」ととても不安な気持ちがある。
こんな心配な気持ちがあっても、通所を続ける必要があるのかな……

楽しそうに事業所に通う人をみて羨ましい気持ちになるのが最近。

どうしていくのがいいかな。

いただいたサポートは、私がリラックスして楽しく暮らしていけるようなアイテムの購入費用として大切に使います。内容はnoteで報告します。いつも、本当にありがとうございます。