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私が見た働かない5時からおじさん

先日、25年勤めた会社を辞めたので、縛っているものが取れたのでもういいかと思い、私が見た働かないおじさんの話をします。

で、今から働かないおじさん社員のことを言いますが、これは一個人の見解であって、勤めていた会社自体についてはとても感謝しておりますし、その会社の社員でいることができてありがとうございましたと申し上げます。

○働かないおじさん社員はどんどん増殖していた

私が見た働かないおじさん達を思い浮かべて見たところ、25年間も会社にいると、働かないおじさん社員が増殖してきて、誰をご紹介すればいいのか迷います。なにしろ、新入社員が25年も経つと働かないおじさんになるわけで、どんどん増殖してしていました。

その中でも、かなり最強だった「5時からおじさん」と呼んでいた人の話をします。

○働かない「5時からおじさん」のプロフィール

同じ部署で勤務していた当時の、働かないおじさんプロフィールです。
・あだ名:5時からおじさん
・勤続35年超え
・年齢は50代後半(当時)
・独身
・男性
・年収は700万円くらい(当時)
・見た目:頭部の毛は薄め、お腹が出ている
実年齢は50代後半(当時)だったのですが、見た目はものすごく老けて見えて、70歳と言われても驚かないくらいでした。やはり、35年間も職場で動かずにダラダラ生活していると頭も体も老けるのでしょうか。

○働かない「5時からおじさん」の一日

私が見た働かないおじさんの一日のスケジュールです。

なお、私はその働かないおじさんのことを、「5時からおじさん」と心の中で呼んでいたので。今からは働かないおじさんのことを、働かない「5時からおじさん」と呼ばせてもらいます。

働かない5時からおじさんの一日のスケジュールです。
毎日、同じスケジュールで動いていました。

 8:30  始業時間にはちゃんと机についている
   午前  新聞を読んだりぼーっとしたり
12:00  12時と同時にランチを食べに行く
   午後  ランチの後は眠いのでお昼寝してぼーっとする
17:00  ようやく起きる
       帰ろうとする社員に用事を言いつけて帰宅を妨害する

働かない5時からおじさんは、始業時間の8時30分から夕方の5時まで、きっちりまったく働かないのです。一日中ぼーっとしていたり、新聞を読んでいたり、寝ていたり、本当に働かないおじさんでした。
でもなぜか毎日、夕方5時になると今まで寝ていたのに起き上がり、夕方6時までには帰りたい社員の早期帰宅妨害活動を始めます。

○働かないだけではなく人の妨害活動に積極的

私が見た働かない5時からおじさんは、働かないだけではなく、残業をしないで早く帰ろうとする社員の妨害活動に積極的でした。

当時の会社の就業時間は、5時30分だったので。夕方の5時台は、家に小さいお子さんがいる人とか、その日に用事がある人が、残業なしで帰るためのラストスパートをかけている忙しい時間帯になっていたのですが。働かない5時からおじさんは、自分が午後5時に働き始めることで、残業なしで帰りたい人の邪魔をし始めます。

「パソコンの入力が分からない、やり方が分からない」
「これはオレ(様)の仕事じゃない」
と言って、夕方の5時には仕事が完結している優秀な社員を捕まえて、早く帰りたい社員を早く帰れないように邪魔をするんですね。地味な意地悪です。

それにしても、やることのスケールが小さいですよね。どうせ妨害活動をやるなら、取引先を巻き込んで騙して契約を白紙にさせるとかをすればいいのに。地味ないじわるをするだけです。

○働かない5時からおじさんの仕事内容

私が見た働かない5時からおじさんの、当時の仕事内容です。 

・簡単なパソコン入力
・当時手書きだった契約書に会社名のハンコを押す
・郵便を出す
・接客(社外の人が来た時に、受付まで迎えに行く仕事でしたが、     
「女の仕事はできない」と怒り途中からやらなくなる)

勤続35年間ぼーっと過ごしていた働かない5時からおじさんに頼める仕事がなくて、上記のような仕事をしていらっしゃいました。

ですがそれすらも、
「オレ(様)の仕事じゃない」
といって年下の上司に楯突いていましたけど、他に何の仕事を頼めたのでしょうか。

ちなみに、簡単なパソコン入力は、毎日毎日、同じことをやるだけなのに。違うことと言えば、取引先名の○○株式会社が、株式会社△△になることぐらいなのに。働かない5時からおじさんは、「パソコンの入力のやり方を教えてくれ」と毎日毎日聞いていました。

○働かない5時からおじさんの末路

私が見た働かない5時からおじさんは、毎日楽しく会社に行き、意地悪する相手も身近にいてストレスもなく過ごしていらっしゃったのですが。
一方ではお金を騙されていたようです。

一度だけ仕事で一緒に外出したのですが、その時に、「オレの彼女なんだー」といって彼女の写真ではなくて、彼女とのラインのやり取りを一瞬見せてもらったんですね。

一瞬だったので、ラインの内容までは読めなかったのですが。彼女と呼んでいた人のラインアイコンが、20代くらいの人かなと思わせるかわいいアイコンだったので。20代の女性が50代後半の人を相手にするのかなと違和感があったんですけど。

実際、働かない5時からおじさんは、今で言うところのパパ活のパパになっていたようでした。

「ぴょんぴょん(彼女の名前)は、建築の資格を取るために昼も夜も働いて、学校に通っているんだー、君とは違って頑張り屋さんなんだよー」

昼と夜に働いていたら、いつ学校に通う時間があるのか謎ですが。彼女ぴょんぴょんの話を聞けば聞くほど、矛盾点だらけの話を自慢げに教えてくれました。

でも働かない5時からおじさんが、ぴょんぴょんのことを彼女と言い張るなら、会ったりしているのかなと思ったら。

「君と違って清らかな子なんだから、汚らわしいことを想像するな!!!」と怒鳴ってきたんですよね。

どうやら、会うことは叶わない彼女のようでした。

○働かない5時からおじさんの末路(その2)

私が見た働かないおじさんの末路ですが、定年前に病気になったようです。見たところ、お金はあるし、持ち家もあり、意地悪できる相手も、他称彼女もいて、幸せな生活を送っているようにしか見えなかったのですが。

定年を迎える前に透析を受けるまでになって毎日働くことはできなくなったようです。それでも会社を辞めなかったそうで、もうほんとすごい人です。

○まとめ

以上が、私が見た働かないおじさん社員の一人、「5時からおじさん」のプロフィールや一日のスケジュールでした。
会社で働かない5時からおじさんは、毎日同じことを繰り返す幸せな生活をしていましたが。彼の末路は、独身のまま定年前に病気になり透析を受けるまでになったようです。
この悲惨な末路は彼自身の怠惰な生活のせいでしょうか。または人の恨みを買いまくった結果でしょうか。
何にしても、彼のいる職場で働けたことを感謝申し上げます。

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