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君は君、我は我なり。されど仲良き。

【よき友を持つものは、自分のほうでもよき友になれるものでなければならない。自分だけが得することは、不可能である。】

(小説家・武者小路実篤の言葉)

「人間関係は作るものではなく、築くもの」だと思っています。
薄くて広い人間関係を作りまくる行為そのものが、濃くて深く信頼し合える人間関係を築くことをできなくしている気もします。

インスタントに簡単につながって簡単に作った関係はすぐに壊れます。
手軽にちゃちゃっとつながって、あ、違う!と思うとサクッと切っちゃう。
そんな人が多くて驚きます。

いろいろな人の悩み相談に乗っていて思うのは、そのほとんどがつきつめると「人間関係の悩み」ということ。
家族(夫婦・子育て・親とのこと)、仕事、恋愛、結婚も。
人に愛されない人はお金にも愛されないし。
病気になった時も、人に助けてもらえる自分かどうか。

だからこそ、人との関係をしっかりと築ける人、そして真の友達がいる人は、悩みの解決が早いか、ぐるぐる悩み続けないで抜け出すことが出来る。という姿を沢山見てきました。

友達は「数」じゃなくて(多ければいいわけじゃない)、その関係の深さ・濃さが大事なんだと思います。
なんとなくつながっている相手は多いけど、実は本音で語り合える相手がいないということはないですか?

友達を作る。人間関係を作る。のは、子ども時代。
大人になったら、人間関係は築くものです。

「人間関係を築く」とは、相手との関係をひとつひとつ丁寧に積み上げてつくっていくこと。
簡単に作ったモノは壊れやすいです。じっくりゆっくり丁寧に築き上げたモノは、ちょっとやそっとでは壊れません。

気づけば半世紀も生きてきた中で、時々思うことは、お付き合いが続いている人、途絶えてしまった人、ご縁が一度切れたのに復活した人、数年に一度会う人、年賀状だけのやりとりがずっと続いている人……
この「ご縁が続いていく人」と「切れてしまう人」の違いはなんだろうなと。

縁を続かせるには、「この人とずっと仲良くしたい。付き合い続けたい。」という双方の思い(自分だけ、相手だけが思うのでもダメ)と、それをお互いに意思表示する(伝え続ける)マメさが必要で、それがとても大事なんだと思います。
この「マメさ」が足りなくて友達をなくしたり、相手に「仲良くし続けたい」と伝える努力を怠って、友達をなくす人も多い気がします。

少し離れてみたり近寄ってみたり、話し合い、気持ちを伝えあいながら、相手とコミュニケーションをとる努力をする中で、お互いの距離感や心地良いつながり方を知っていく。こうして少しずつ積み重ね築き上げていくことが、人間関係を築くということ。
いろいろな人との関係を丁寧に築き上げる努力をした先に残る深く濃い関係の相手が「真の友達」なんじゃないかと私は思います。

そして、そういう関係を作る努力をすることそのものが、
「人間関係を良好にする」「コミュニケーション上手になる」
秘訣でもあると思うのです。

人生なかなか上手くいかない気がする時、自分は人間関係を丁寧に築く努力をしているのか、ちょっと振り返って考えてみるといいかもしれません。

【君は君、我は我なり。されど仲良き。】

(武者小路実篤の言葉)

お互いの違いを尊重しあい認め合える。そんな友を大切にしたい。
そんな相手との関係を大事に丁寧に築き上げる努力をしていきたいと思う日々です。

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kokko☆ハート・カウンセラー
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