乳首、悲喜こもごも。
年2回のボーナスシーズン、私は自分へのご褒美として、友人の働く美容皮膚科で顔に3万円ほどのお金をかけます。
「光治療」という名のとおり、顔全体にキレイになる光(なんとかレーザーとかいうちゃんとした光です)を当ててもらうと、シミそばかすが薄くなり、しょんぼりした肌がぷりっぷりになります。
本当は月に1回できるとお肌の状態もグン!とよくなるらしいのですが、我が家の家計を握る者として、自分の顔に毎月そんなにお金はかけられません。
もっと日常的にできるケアはないものかと、そのクリニックに勤める友人に相談すると「本当に効く!!」と、鼻息荒くとある美白クリームをおすすめしてくれました。
美しい友人がそこまで言うのなら…と、5g2,000円のそのクリームを使い始めたのですが、これが本当に効く!!
使ってみて数日、シミそばかすが消えるわけではないけれど、確実に薄くなっている!日焼け止めを塗っているとは言え、避けられない強い日差しにも肌が負けていない!
5gしか入っていなくても、少量ですごく伸びるので、コスパの面でも合格です!
しかし、あくまでも「私には」効いていると感じるものなので、ここでは商品名の公表は避けます。
私は感動のあまり、田中みな実さんを崇拝する美容好きの同僚にも、2,000円で得られたこの素晴らしいアイテムについて、かつての友人のように鼻息荒く力説しました。
それを、うんうん!へー!!と前のめりに聞いていた同僚は「じゃあ、それ乳首に塗ったらピンクになるんじゃない?」と、思っていたそれよりも斜め上をいく感想を述べました。
はじめは、ちょっと変わっている同僚のエキセントリックな意見だと笑って流していたのですが、ふと、そうかもしれない、そうなったらすごい!と私の気持ちもどんどん傾きだしました。
誤解のないように言っておくと、決して私の乳首が真っ黒なわけではありません。
そしてたとえ真っ黒な女性がいたとしても、男遊びが激しいからという不名誉なイメージは都市伝説で、下着などとの摩擦で生じる多少の黒ずみは除いたとして、人によって色素の濃さはそれぞれ違い、選ぶことのできない生まれ持った色なのです。
とは言え、小学生の時に「タイタニック」で観た、ケイトウィンスレットの乳首はピンクで美しかった。
プライベートで撮ったヌード写真が流出してしまった、ジェニファーローレンスの乳首もピンクで美しかった。
同じ女性として、やはりピンクの乳首への憧れは否定できるものではありません。
これはもうやるしかない!と、美容皮膚科勤務の友人に電話をかけて相談してみると、実際に乳首の色素を薄くする目的で使用されることもあるクリームなので、何の問題もないとのこと。他にも、脇や膝の黒ずみに使う人もいるそうです。
安全性が確認できたので、早速、その日の夜から使用を開始!
ものすごく少量でよくのびるクリームですが、5gしかないので無駄なく慎重に使いたいところ。
顔のケアに使った後、手や指に残ったクリームを夢と希望を込めて、両方の乳首に塗り込みます。
そして、毎日欠かさず使用すること早3ヶ月。
結論から言うと、ケイトやジェニファーのようなピンクにはなりませんでした。
しかし、確実に薄くなっている!!
毎日見ているのでハッキリどのくらい薄くなったかはわかりませんが、もともとの色に少し消しゴムをかけたようなうっすら感。
急激な変化はありませんでしたが、3ヶ月でこのぐらいの効果であれば、1年後には…と淡い期待に胸を膨らみます。
その昔、仲の良かった30代後半の先輩が、22歳の男の子と一夜のお楽しみをしたと、いろんな意味で衝撃の告白をしてきたことがありました。
先輩は既婚者で、5人のこどもを出産し、立派に育てているパワフルな女性です。
そんな先輩が、通っているジムのインストラクターである22歳の男の子と、ひょんなことがきっかけで(どんなきっかけだ)そういうことに。
引き締まった若い肉体を目の前に、緊張と興奮が最高潮の先輩。
丁寧に服を脱がされ、あらわになった彼女の裸を見た22歳がひとこと。
「乳首が死んでる!!」
そうハッキリと言い放ったそうです。
私も1年後、当時の先輩と同じ年齢になります。
たかが乳首。されど乳首。
今後、22歳の男の子に披露することはないにしても、いつでも生命力に溢れた乳首でありたいなと、ケアをしてみて改めて思うのでした。
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