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ビジネスで使われる「ターゲット」の本質


まずはじめに、ぼくは「ターゲット」という言葉がキライでした。そもそもお客さんに対して「あなたはわたしのターゲットです」なんて言わないですよね?なのになぜ、お客さんのことをターゲットと言うんだろう?と疑問に思っていました。

この考えは今も変わってはいません。だけど、改めて一般的に使われている「顧客=ターゲット」という言葉で捉えるのではなく、自分なりに、この「ターゲット」という言葉を言語化してみました。


この違和感の理由は、すぐにわかりました。「ターゲット(target)」を日本語にすると、「目標」となります。

気づきますか?ターゲットは「人」のことを表していないのです。「目標」そう、あの目標です。

こうなると新たな視点が持てるようになります。
ぼくたちの事業の目標って何でしょうか?

やっぱり、人に喜んでもらうことですよね。
人が困っている問題や課題を解決して喜んでもらうことが事業としての目的。これはイメージしやすいと思います。つまりここで言う目標は、「問題を解決して喜んでもらう」となります。

他にも、こうした情報発信における目標も考えてみたいと思います。これもやっぱり、人に喜んでもらうことなんですが、ちょっとこれだけだとイメージしずらいですよね。

でもこれだといかがでしょうか?情報発信の目標は、読者さんに行動してもらうこと。伝えたことを実践してもらう、何かに登録してもらう、サービスに申し込んでもらう。

情報発信には、読者さんに行動してもらうという目標がセットであるわけです。そして「行動してもらう」をもう少し具体的な言葉にすると「読者さんの感情を動かすこと」これが情報発信の目標です。

さて、そろそろ今回の話の筋が見えてきたでしょうか?事業における目標である「問題を解決して喜んでもらう」ということも、情報発信における「読者さんの感情を動かすこと」という目標も、「問題を解決する」「感情を動かす」という動詞が含まれています。

もう少し絞ると「問題」「感情」、これが「ターゲット」の正体です。ターゲットとは人のことじゃない。ぼくたちの事業のターゲット、情報発信のターゲットは「問題や感情」ということです。

これを今読んでいるあなた自身がぼくのターゲットなのではなく、あなたが抱いている「問題や感情」がこれを今書いているぼくのターゲットなのです。


そろそろまとめますね。これから先、いつ、どこで「あなたのターゲットは?」と聞かれたとしても、あなたは決して「30代の女性です」みたいな「人」で答えるのではなく、あなたの事業として解決してあげたいお客さんの「問題」や、あなたが動かしたいお客さんの「感情」で答えるようにしてみてください。

ここが明確になると、起業するために必要なポイントの6、7割は終わったもの同然です。反対に言えば、起業がなかなかうまくいかない理由のほとんどは、ここが明確になっていないからなのです。
まさにビジネス成功の秘訣は「ターゲット設定」にあると言っても過言ではないのです。

最後までお読みいただいてありがとうございました。


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アウトプットディレクター/やながわこうき
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