うつで死にたくなったらどうすればいい?~考え方編~
うつ病になると、「死にたい」という気持ちが起こることがあります。
私自身、うつが重かったときは「もう死んでしまいたい」と大学の先生に話したり、日記に書いたりしていました。
うつ全盛期は「めちゃくちゃ苦しいけど、死ぬって選択肢もあるんだ」と思うことで心がラクになっていました。「死」を自分に近付けることで、生きようとしていたのだと思います。
また、「死にたい」と人に言うことで「今、こんなに苦しいのを分かってほしい」という気持ちもありました。
あとは、「人生に希望が見い出せない」「苦しいときがずっと続くのではないか」という気持ちから、「死」を意識していました。
では、
もしもうつがひどくて死にたい気持ちになってしまったら、どうすればいいのでしょうか?ここでは、どのように考えればいいかを紹介します。
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①うつ病の「希死念慮(きしねんりょ)」という症状が、死にたい気持ちにさせている
うつ病ではなくても、日常生活の中でふと「死にたい」と思ったことがある人は意外と多いかもしれません。しかし、うつ病の人で死にたい気持ちが何度も強く出て来る場合は、「病気の症状」の可能性が高いです。
うつ病という病気が死にたい気持ちにさせているのです。この症状のことを希死念慮(きしねんりょ)といいます。
まずは、病気が死にたい気持ちにさせていることを自覚しましょう。死にたい気持ちは病気の症状であって、本当に死にたいわけではないのです。
②苦しみは、ずっとは続かない
うつのときは、「このまま、ずっと苦しいままなんじゃないか」と思ってしまいがちです。苦しいのが明日も明後日も続くと感じるのは、うつ病の特徴でもあります。終わりの見えない苦しみに、死にたくなることもあるかもしれません。
ここで、少し考えてみてください。
もしも神様が空から降りてきて、「苦しいのは今日までで、明日にはすっかり元気になるよ」と言ってくれたらどうでしょうか?もしかしたら、死にたい気持ちが消えてしまうかもしれません。
苦しみがいつまでも続くと思うことが、さらなる苦しみを生み出すのです。
現実には神様が降りてきて「苦しいのは、今日までだよ」と言うことはないかもしれません。
しかし、これは現実の話、永遠に続く苦しみというのはありません。苦しみに限らず、永遠に続くものはないのです。
苦しい気持ちしか感じられなくて、それがずっと続いている気がしても、実際には移り変わっています。気を付けて見てみてると、苦しい感情がふと和らいだり、暖かいすきま風が入ることがあったりします。そして、いつか苦しみが終わるときがきます。
永遠に続く苦しみはないんだと知ってください。
③「生きる、死ぬ」という極端な考え方をしない
「死にたい」というのは言い換えると、「死にたいくらい苦しい」ということです。
死にたい気持ちの中には「人間関係がうまくいかない」「仕事がつらい」「社会に適応できない」「孤独感が大きい」など、いろんなつらさが含まれています。
大切なのは、具体的に何がつらいのかを知ることです。
自分に対して、「死にたいくらいつらいんだね。たとえばどんなことがつらいのかな」と、優しく聞いてあげてください。
つらいと思うことを書き出し、1つずつ解決策を考えていきましょう。
問題が1つ解決すると、つらい気持ちが減るだけでなく、自信にもつながります。
「生きるか死ぬか」という両極端な思考になってしまうとつらさが増してしまうので、まずは「何がつらいのか」を見つけてみてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。