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「自分を大切に」は、精神論じゃない

「自分を大切にしよう」よく言われる言葉だ。

へこんでいる時、疲れている時に言われると、
ちょっとホッとして、気分が晴れた気になる。

ただ実は、気のせいにしか過ぎず、実際は何も変わらない。

「自分を大切に」という言葉が抽象的で、
具体的に何をすべきかが語られないからだ。

大切にする対象

まずは、大切にする対象である「自分」を具体的に考える必要がある。

難しいことはない。
人間は、「心」と「体」と「頭」でできている。
それぞれについて、アプローチをすればいい。

一番優先すべきなのは言うまでもなく「体」である。
「体」の調子がよくなれば、「心」も「頭」もスッキリし、活動しはじめる。しかし、逆はない。

「心」と「頭」はふわふわした内容で、アプローチも難しい。なんとなく一時的に回復した気になる危険性も多い。

特に「心」にアプローチして、何一つ変えられない人はとても多い。

何より優先すべき「大切にする対象」は「体」である。

方法

大切にする方法も、具体的に考えていけばいい。

ただ「自分」で考えると、漠然としてよく分からなくなる。
「モノ」を例にとって考えればいい。

たとえば靴。
靴を「大切にする」といったら何をするか。
以下のような感じだろう。

・正しく休ませる:使わないときは形が崩れないようにしながら保存する。
・定期メンテする:道具を使い、手間と労力をかけて磨く。プロの手を借りるのも大事。
・馴染ませる:きちんと履いて使う。そうすることで使用者に馴染んで味がでる。

対象が、最も優先すべき「体」だとしても、全く同じである。

休ませることは重要。ただし、ただグダグダするだけでは逆効果。
骨格・筋肉が歪まない、ゆるみすぎない、固まらないような休息が重要だ。

また、意識してメンテナンスしなければいけない。
全身に栄養を流すために、血行をよくし続けること。
日々のストレッチ。
道具やプロのマッサージ等に頼ることも必要だ。

そして、時には、きちんと負荷をかけて「体」を使う。
動かすから、自分自身と調和がとれ、疲れにくくなる。
休息とメンテをしっかりしていれば、やればやるだけ、調子はよくなる。

道具を大切にする方法を知っている人は、
自分を大切にする方法も、ひらめきやすい。

1流のスポーツ選手は、道具を大切にする。
道具を大切にすることで、道具の効果もあがり、加えて、
自分を大切にする方法もどんどんレベルアップできるからだ。

道具を大切にするのと同様、「自分を大切にする」時も、具体的なアプローチが重要だ。
気分転換という名のフワフワした「自分を大切に」よりも、
はるかに効果がある。

抽象論でごまかさず、真に「自分を大切に」できるかどうかが肝要だ。

まとめ

「具体的に、自分を大切にしよう」

肝に銘じよう。かしこ。

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望月宏起
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