「体力が落ちてきた」と言う人は、元気に生きられない
「最近、疲れやすくなったんだよね」
そんな言葉をよく聞く。
「20代の頃のような体力はないなー」という。
一方で、30代・40代と年を重ねてからも、元気な人もいる。
そこには、明確な違いがある。
「体力」というあいまいな言い方をやめる
まず第一に、「体力」というあいまいな原因で、最近元気がでない理由を述べる人がいる。
「体力」という言葉は、あまりに抽象的だ。
スポーツで言えば、「長時間、集中力を保って、長い距離を走り続けられる」ことと、具体的に言えるかもしれない。
ただ、一般の大人で、息が上がるまで走って、体力の有無を確認している人なんて、いないだろう。
短い睡眠で疲れが取れなかったり、1日の中で集中力が切れる時間が長くなったり、そういうときに衰えを実感するはずだ。
「体力」という捉え方だと、あまりに曖昧で、何を対策すればいいか分からなくなるので、やめたほうがいい。
年を重ねて衰えることは、ただ一つ
一般の人にとって、たとえば、具体的な「筋力」や「持久力」の衰えというものは関係がない。
一流のスポーツ選手で言えば、トップクラスのパフォーマンスからは、衰えを感じるかもしれないが、
きちんと運動していれば、(日常生活で感じるレベルで)筋肉や肺活量が衰えることは無い。
事実、60代・70代でもムキムキな人や、20代顔負けのフルマラソンのタイムをたたき出す人はいる。
その差は、「運動しているか」だけで、「年のせい」ではない。
たまたま、学生時代までがっつり運動していた人が、運動しなくなって、「最近、体力おちてきたな、年のせいかな」というのは、年齢のせいにしているだけだ。
ただ30代以降、明確に衰えることが一つだけある。
「リラックスする力」である。もう少し科学的に言うと、「自律神経のうち、副交感神経を働きを高める力」が弱まる。
「リラックス」にも技術がいる
人間の30代以降、筋肉や肺の力は、運動している人であれば、弱まることは無いことは証明されている。
ただ、自律神経だけは例外で、「副交感神経」(リラックスするときに働ている)は明確に弱くなることが、分かっている。
身体の興奮状態「スイッチON」に関しては、20代と30代で大差がない。
ただ、が20代では、自動で「スイッチOFF」にして体を回復してくれるのに、30代は自動ではなってくれない。
ずっと「スイッチON」のままリラックスできなくなる。
なので、隙間時間とかで、リラックスできない。睡眠の質も悪くなり、回復しない。
結果として、どんどん疲れがたまり、「体力が落ちてきた」と感じるわけだ。
30代からは、自分で「スイッチをOFF」にして、リラックスする技術が必要になる。
副交感神経を優位にすると、一般に次のような効果がある。
・消化機能が活性化する(食べ物をきちんと栄養にできる)
・免疫を高める(病気になりにくくなる)
・体の酸化を防ぐ(老化しにくくなる)
逆に言えば、副交感神経を優位にしないと、上記をしてくれず、身体はどんどん傷付いていく。
副交感神経を優位にする方法は、沢山証明されている。
一番お手軽なのは、深呼吸だろう。
30代になったら、1日に一度も深呼吸をしないというのは、ありえない。1日の終わりには10回は、ゆっくり呼吸をするべきだ。
ほかにも、リラックスできる香り、何も考えない時間をつくる、コップの水一杯飲む、など、いくらでも方法はある。
ネットで調べれば無限に出てくる。
自分にあったものを選べばいい。
「合っているか」を確かめる、効果がでているかを確かめるには、「手足の指先が暖かくなる感覚」があるかないかだ。
副交感神経がきちんと優位になると、血管が広がり、末端まで血液がいきわたるからだ。
眠る時に手足があたたかくなるのは、副交感神経が優位だからだ。
30代からは、自分で意識して、「スイッチOFF」にする技術があるか、ないかで、勝負が分かれる。
まとめ
「リラックスする技術を、身に付けよう」
肝に銘じよう。
かしこ。
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