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花びらで想う
昨日の山茶花もう一枚
下に散っていた花びら
晩秋に別れを告げ
冬の訪れを知らせる赤い絨毯
見かけた時にまず惹かれたのが
花の方ではなく
実はこちらでした
金木犀の散り際
オレンジの絨毯が
まだ記憶に鮮やかだったのです
まずこちらにうっとり
見とれてしまってパチリ
しかし思い返してみると
花はともかく
散っている花びらだけを
写真に収めること
今まであまりしたことが
なかった気がします
散る花びらの美しさに
気づいたのが
ごく最近なのだなと
はたと実感
更に思い返してみると
花鳥風月ほか
自然の美しさに
心を奪われるようになったのは
ある程度年齢を重ねてから
なのですよね
今はこうして写真に収めて
お見せしたい場があることも
大いにありますが
単純に
年をとってからの方が
周囲の景色がぐっと鮮明に
映り込んできている気がします
どうしてなのでしょう
人生も半ばを過ぎて
若い頃は考えてもみなかった
自分の生の終わりを
少しは意識するようになったから
なのでしょうか
いつかは必ず去るこの世界の
美しさをつぶさに見ておきたいと
そう体も心も
願うようになってきているから
なのでしょうか
それはなんだか少し
切ない気もしますが
美しいものを
うつくしいと感じることは
とても素敵なことです
だからこの感性は
生きている限りずっと
持ち続けていたいなと思います
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ここまで読んでくださいまして
どうもありがとうございます!