さらっと知りたい建築学科

さらっと知りたい建築学科! (授業と普段編)

こんにちは、高橋向生です。
今日は、建築学科とは何か、簡単にお教えします。
ここでは、建築学科に行きたい高校生や、親御さんの方々向けに分かりやすく説明します。
大まかな内容としては以下の3つでお書きします。

普段は何をしているのか

私たち建築学生は、授業受けて、課題レポート書いて、設計して、バイトしたり、旅行したりする人たちです。
基本的には授業でやることと、授業外でやることの2種類です。

授業でやっていること
建築構造:建物の固さの計算や、建物にどれくらい力がかかっているか。
例:シャープペンの芯が折れたとき、どの方向に、どの力が、どれくらいかかったか計算する授業。

建築環境設備:設備の種類や、人の過ごせる温度、光、音など計算をする。
例:床暖房したときに、電力をどれくらい使って部屋を何度温められるか計算する授業。

建築計画:建物の通り道や、部屋の位置、人の持つ感覚を勉強する。
例:非常口まで効率的に逃げられるよう廊下や部屋をどんな風に並べたりするべきか考える授業。

建築史:西洋や日本の建築が、どんな歴史で建てられてきたのか勉強する。
例:日本の現代的な住宅になるまで、どんな変化があったのか知る授業。

建築法規:建物を建てるときの制限やルールを学ぶ。
例:敷地に建物を建てる時、どれくらいの高さまで可能か学ぶ授業。

建築情報:設計図面をパソコンで書くにはどうすればよいか。
例:パソコンのソフトで線を書いて、図面にしたりする方法を知る授業。

建築都市:建物単体より、まちづくりといった大きな目線で考える。
例:町のどこに公園や住宅街をつくるのか、範囲を決めたりする授業。

建築材料:建物の材料に何があるか、その材料がどんな性質かを勉強する。
例:コンクリートは熱に強いのか、アルカリ性か酸性かなど学ぶ授業。

建築施工:建築の現場では、どんなことが行われて、何を考えているか、どうすれば良いか学ぶ。
例:建物を建てるときにどんな順番で建っているのか。その作業内容などを学ぶ授業

建築設計:以上の授業を総合的に活かして、建物を設計して図面を書く。
例:住宅を設計するときの構造、設備、計画、歴史、法規などなどを参考に図面を書いて、提案し、相手に伝える。

これでも、かなりの一部で基本的な部分です。学校によってはかなり細分化されて、特殊なことを学ぶ学校もあります。

授業外でやっていること
サークル:建築学科は普通学科とは違う建築サークルと呼ばれるものがあります。設計競技の裏方をやったり、大型模型を作ったり、地域と街づくりやボランティアをしたり、木材加工して小屋を建てたり、設計の発表しあったり、絵を描き合ったりします。

建築旅行:有名な建築家が設計した建物を見学しに行きます。大体の県立美術館は見所が多かったり、市民ホールや図書館などを見にいきます。

建築アルバイト:建築系アルバイトは職種があります。現場に出てお手伝いしたり、設計事務所で図面を書くバイトや模型をつくるバイトをします。

設計競技(コンペティション):設計の大会に応募したりします。どれだけ設計に凝り、表現を豊かにしたか、どんな提案をしたか競う大会です。

建築読書:建築雑誌や、専門書、たまに哲学や自己啓発を読んだりします。旅行に行く前に調べたり、視野を広げたり、知識を増やしたりします。

建築愛が深い方は、以上のほとんどを建築で埋め尽くした生活をしています。人によっては他のアルバイトや普通の旅行を楽しんだりします。

自分の興味が深められる!

最後に、私たち建築学生は授業でも幅広いことを学び、授業外でも多くのことを学んだり、楽しんだりします。
難しそうに見えますが、実際キツイ授業も多々あります。
人によっては建築構造での計算が苦手で、単位を落としてしまう人もいます。
ですが、人によっては構造の計算にハマって、そのまま構造系の研究室や就職先に行く人もいます。
ここで、覚えていてほしいのは

自分の好きを見つかる学科

ということです。
それが別に建築に関係なくても良いのです。
歴史が好きな人が大名が城下町をどう作って、それが今の町にどう反映しているか調べたりしています。
心理学が好きな人は、人が不快に感じる領域がどれくらいで、何があったら安心感を得られているのか調査しています。
建築は、建築単体じゃ身に付きません。

建築×自分の好き

山登りが好き、釣りが好き、歴史が好き、海が好き、山が好き、人が好き、ミリタリーが好き、廃墟が好き、工場が好きなどなど、自分の好きを広げることができます。

そして、そのまま建築じゃない分野に行って成功する人もいます。
もちろん建築の分野でそれが活かせることだってあります。

自分の好きが見つかって、自分の好きと相乗する。
それが建築学科だと僕は思います。

より良い大学生活を送れるよう、僕も相談に乗りますので、気軽にお話ください。
ここのコメント欄でも、SNSでも気にせず、適当に声をかけてください。
お待ちしております。

建築学科について書かれた本

建築を学ぶ人たちへ

先輩方でも教えてくれないような、
一度は調べてみたい建築家を100人以上にまとめました。
1人で見るには大変なので、友達と建築を紹介しあえると楽しく学べます。

建築家を調べたあと、どうやって勉強すればよいのか。
今まで受験などで出された問題を解く方法しか分からない人のため
建築の勉強法をまとめました。
ハッキリ言ってかなりの熱量が必要になります。
ですが、その中で楽しさを見つけてみてください。

最後に、設計課題では全く勝つことができなかった私が
コツを掴んでからは連続して1位を取れるようになった設計の思考法をお伝えします。
考え方の1つとして受け取り、自分なりの設計手法を見つける参考にしてください。
※0と1手順のみ、期間限定で無料公開中
【いきなりコンセプトを考えるな、まずは本質を見極めよ】

建築の本は分厚いし、内容が複雑でわかりにくい。
もっと簡単に内容を知りたいという方へ、
私が読んでまとめた建築の本やオススメの本をまとめています。


いいなと思ったら応援しよう!

Koki Takahashi / 建築家 / 創造家
サポートして頂いたお金で知識を蓄え、より良い記事を書けるよう頑張ります!