#455 秋晴れの日
ようやく猛暑が終わり、秋晴れの日が続くようになってきた。明け方には冷えこんできて、布団が必需品になってきた。朝の涼しい間に、私は畑に水をやりに行った。 9時を過ぎ、日が昇ると、強い日差しが差し込んできた。
10時過ぎに私と妻は知り合いのぶどう園に行った。緑黄・赤・黒色をした大粒のブドウが並んでいた。私は、ブドウ園を経営する女性と話をした。
『ぶどう畑は、60年ほど前にブドウの苗を植えたのが始まり。初期は、デラウェアなど小粒のブドウが中心だった。最近は、品種改良が進んで、甘い大きいブドウがよく売れる。天候によって毎年品質や生産量が違う。気候変動の影響をよくうける繊細な果物である。』ことなどの話をしてくれた。
お昼前には、空気は乾燥していたが、残暑の頃と変わらない、強い日差しが降り注いでいた。
家に帰り、窓を開けると、涼しい風が家の中を通り抜けた。隣の家から金木犀の香りが漂ってきた。私たちはしばらくの間深呼吸をした。
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