#132 あかちゃんのぽち袋
妻が、100円ショップでぽち袋を買ってきた。ぽち袋のセットには、恐竜とプリンセスのぽち袋が、3枚づつ入っていた。「恐竜は男の子、プリンセスは女の子」と、妻は言った。
男子は、孫のしょうへいとそうたとりょうたのお年玉のぽち袋。女子は、りかこと甥の娘のゆりこのお年玉を入れるぽち袋だった。
私たちは、去年の元日に、初詣に行った氏神さんで撮った、スマホのアルバムをみた。しばらくは、孫の話になった。
しょうへいは今年も、野球をがんばっていたな。りかこは、土日の休みに、うちの家に泊りに来たな。料理も手芸も農業の手伝いもよくしたわ。そうたも、りょうたもまだ、小さな保育園にかよっていた時やな。4月から、今通っている保育園を転校してよく頑張ったな。
来年は、しょうへいは6年・りかこは5年になるんやで。そうたも、保育所の年長さんやで。りょうたも、スイミングに行くのかな?
こんどの正月もにぎやかになるで~とも話をした。
「ところで、プリンセスのぽち袋一つ余るやん。おばあさんの分?」と私が聞いた。「おばあさん、90を超えてるんやで。プリンセスはちょっと可愛すぎるわ。」と妻は言った。「大人は、大人用のお年玉袋を、用意してあるで。」と妻がいった。
「そしたら誰の?」と私が言った。「これは、この前結婚式をした、めいの今度生まれてくる赤ちゃんのぽち袋やで。女の子ということが分かったので、プリンセスのポチ袋に入れてお年玉を渡すんや。来年の春に、元気でかわいい赤ちゃんが生まれてくるのが楽しみやわ。」と妻は言った。