#235 中干の終わりの頃
天気予報では、『梅雨前線が本州に停滞し、断続的に雨が降る。』とのことだった。今年は、去年と比べて雨が多かったので、田は湿っていた。そのためヒエ(稗)が急に伸びてきた。ヒエが成長し、種が田の中に落ちると、次の年には、とてつもなく増える雑草だ。
今日は、蒸し暑く、風が吹いていなかった。私は、汗をかきながらも、草刈り機でヒエを削り取っていた。
私は、人の気配がしたので草刈り機を止めた。近所のおばさんだった。(#129 わたしも1年生)「暑いのに頑張っているやん。種を落とす前に、ヒエをとるのは大事やわ。ヒエが小さい時に、とっておくと楽やからな。今は除草剤もあるけど、昔は、水のある田の中に入って、手でヒエをとってんで。」と、おばさんが言った。私が、「今日は、蒸し暑いな。ほんまにしんどいわ。けど、もうちょっとで終わるから、急いでやるわ。」と言った。
おばさんは、「あわてたらあかんで。ケガすることもあるで。それと、ヒエは強いで。稲の株の近くにも、生えてくるで。これから、ヒエとカメムシが心配な時期になってきたな。」と言って、家に帰っていった。
#今日やったこと
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