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インドアな僕がマルチに誘われて海にサーフィンしに行った話

※普段とは投稿の系統を変えて、キナリ杯に参加したくての投稿です

今思えば、なんで行くって言っちゃったんだろう・・・

夏に向けてサラダチキン食べながら身体を作っているトレーニー

そんな声がまだかかっていない純真無垢な少年少女に向けて。


これは2018年の8月のことだった。

自分より先に転職した友人Aが「遊ぼう!」といって、意気揚々と行ったらマルチのグループで借りている部屋に案内され、カレーを頬張りながら勧誘を受けてから少し経ったある日のこと。

その友人AからLINEが来た。

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サーフィンだと!?

根っからのインドア派、マスターオブ人見知りの自分の直感は

絶対に行ったらあかん

しかしこの誘い文句は筋肉を突いてきた。上手い・・・。何ヶ月にも及ぶ食事制限と筋トレの結果、自分史上最高の身体を手に入れた自分にとって、見せつける相手は彼女とTwitterの筋トレアカウントしかいなかった。

「合法的に脱ぎたい・・・」

「『筋肉すごいですね』って言われたい・・・」

そんな邪な考えに支配され、筋肉見せたいマンの私は誘いに乗った。


しかし速攻で後悔することになる。ダイエットしてるのに、お昼にとんかつ食べて、夜ビールばかり飲んで締めのラーメン食べて、そして二日酔いになって次の日の夕方まで頭痛に悩ませれるぐらいの後悔に。

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9時!?大磯!?え、大磯!?

想像を超えていた。自宅から約1時間半かかる。うわ、めっちゃ行きたくなくなった・・・しかし行くと言った手前取り消しにくい。

そしてやっぱり海には行きたい。水着のギャルが見たい。ということで、とりあえず「加入はしないからね」とディフェンスを張って決意を決めた。

前日。明日に向けて不安でしかない自分に、さらに追い討ちをかける連絡を送ってきた友人A。

「上裸だと乳首が取れる

アシタカは混乱した!どういうことそれ!?大磯ってそんな危険な所なの?え、怖い怖い怖い。明日自分が行こうとしているのは異世界か?

そして当日、集合時間は8:20。寝る直前にメダパニをくらいながらも5:30に起床し、いそいそと準備を整える。乳首はまだ取れて欲しくないので、それっぽい対策も万端にして家を出た。

1時間半に及ぶ道中はウキウキよりもドキドキの方が強かった。海目当てできたけど、よう考えたら知らん人いっぱいやん。楽しいのか・・・?早くも帰りたくなってきた陰キャであった。

早めに到着し、8:10程に到着。友人は人身事故で遅刻。

おこ。

20分ほどして友人到着。そして到着するなり、「もう一人待って、3人で行くから」

ほう。俺、この時間に来る必要あった?という怒りと自分を優しく包んでくれるベッドと泣く泣く別れた朝の悔しさから漏れそうになった言葉を飲み込み、「オケまる。」と静かに返答した。

10分後、合流する人が現れた。Bくんとする。友人AとBくんも今日は初対面とのこと。海の家で飲むと言っていたので他にも人数がいることは想定の範囲内だ。そして友人が属しているグループが中心で開催されるのだろうと思っていた。初対面って・・・Bくんお前もよう来たな。

そんなこんなでとりあえずの人間は揃い、予約してあるという海の家に向かった。時間は9:00

おこ。

入水予定の時間過ぎとるやん。

まぁまぁ、ここは水に流してやろう。海だけに。肌さえ焼ければいいやと心の中の目的を変更し、道中、コンビニでサンオイルを購入し万全の体制を整えた。友人AはBくんがすでにメンバーとなっているのかどうかが分からず、距離を詰めきれずにいた。自分から見てもBくんの立ち位置は謎。

歩くこと約10分、目的の海の家が見えてきた。開放感があるいい所だ。しかしビックリした光景が目の前に飛び込んできた。

まさかの1番のり。

え、ごめんなさい、集合時間8:20でしたよね?入水予定9:00って言ってませんでした?あれー、おかしいなぁ?友人が遅れただけだから、てっきりみなさんもう始めていらっしゃるのかと思ったのですが、まさかの1番乗りでしたか〜。あぁ〜そうですか〜。

激おこ。

何もすることがないので、とりあえず筋トレして時間を潰す俺。それにのっかるBくん。君けっこう良いやつやな。

海の家では、主人のおっちゃんとお姉さんが「今日はどう言った集まりなんですか〜?」と聞いてくる。自分にも不明確だったので友人Aが何かいうかと思ったら無難な回答しかしなかった。つまらなさ過ぎて覚えていない。「マルチの集まりなんですよ〜」と言ってくれたら俺が彼を見る目は変わったことだろう。

おっちゃんやお姉さんが明らかに「知らない人同士が集まるなんて珍しい会ですね〜」と言いつつその奥に「あ、こいつら怪しい集団やな」という表情が見えた。

そして続々と人が集まってくる。静岡から来ている人、外国人、海には入らず写真取りに来た人、年齢が分からない年上の女性。そしてドンみたいなオーラを持った人が現れた。このグループのボスだ。

「どうも〜」みたいな感じでみんなが挨拶に行き、「おう」みたいな感じの挨拶が繰り返されていた。

第一印象「なんか嫌い

本当になんとも言えないのだけど、好きにはなれそうになかったので結局最初から最後まで近寄らなかった。

その後、実際にサーフィンに行くぞとボードを借りに行った。来た人全員が借りる訳ではなく8人分借りる感じ。お金出した人があとで精算されるのかと思いきや、そうではなかったので完全に貧乏くじだ。遅れて来た奴がタダで休憩中に空いたサーフボードを借りて遊ぶシステム。搾取される側にいたことを気づいたのは帰る時だった。

サーフィン自体はとても楽しかった。波に乗る感じ、良いっすね。みんなはちゃんと気心知れた友達と行きましょう。

知らない人と行っては、ダメ。絶対。

そしてちょっとしたハプニングがあった。

ポロリだ。乳首がポロリしてしまっていた。ウヒョー!!となる所だが、

オバハンの。。。見とうない。。。見とうない!!!!!!

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陸の上では海の家で飲んだり、食べたりとそんな感じ。20代の女性はほぼおらず、年上のお姉さまがたが多かった。

ここは見送りフォアボール。

友人Aは普段話せないような人と話して、マインドとかを聞いてる感じだった。遠くで見つめる僕。

超絶帰りたいMAX!!!!!!!!

ここから自分の脳も記憶に残しておくには無駄だと思ったので、記憶があまりない。誰とも仲良くならなかったし、集合写真も顔が残らないように雰囲気だけ混ざっておいた。

そして、友人Aが一言

「帰っても大丈夫だよ」

ありがとう!!!帰る!!!!!

もう、すぐ帰る!!!!!もう二度と来ない!!!!!!

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こう言われた時の喜びは時をかける少女千昭と同じくらいだった。



こうして長い長い1日が終わった。

帰りの電車の中で今回の件で学んだことをまとめた。

・こういうのは時間通りに始まらないから遅れていくとちょうど良い。朝早いなら睡眠を優先する。

・「夢を追いかける仲間が大切だよ」と勧誘文句で言っていたが、ごめん。仲間になりたくない。人格は大事。あとお金の管理ね。

・定期的にこういった集まりがあるなら、お金と時間が勿体ない。だったら筋トレかデートか、読書するわ。

・おっぱいはおっぱいでもババアのは興奮しない。男は全てのおっぱいに反応する訳ではないということ。

・筋肉は褒められた。良い感じにも焼けた。ここは目標達成。やっぱり筋肉付けたら海に行こう。


もし、読者の中に、マルチをやっている友人から海に行こうと誘われたなら絶対に断ろう。ババアの乳首見るだけで、何も良いことはないぞ!



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