花は自然じゃない。ボタニカルアーティストSophie Parkerは美しいものを求めない。彼女の目指す彫刻と植物の融合。
彼女にとって、より美しい作品を作ることはアートではない。
こんばんわ。ヤマシタ(@koki9s)です。
ボタニカルアーティストSophie Parker(ソフィーパーカー)さんの記事です。花を主に扱った彫刻等を製作しています。インスタにはフォロワーが3.9万いる方です。
彼女にとって、より美しい作品を作ることはアートではない。
僕はまずここに驚きました。花と言われてパッと思いつくのが、綺麗な街の花屋さんだったり、卒業式に渡される綺麗なバラだったり、
花=綺麗、美しい
という図式が僕の中ではあったんです。でもこのアーティストは違かったんです。今回その部分を主に書いていこうと思います。
彼女の作品です。
カラフルですよね。また黒白のチャック柄を用いたり、まるで花や植物でないような無機物感を感じるほどでした。しかし、彼女はこれらの作品をアレンジではなく彫刻作品として出しているんです。よくある花、植物のアレンジでは、色の調和やバランスなどを重視しますが、彼女の作品ではこれらを重視していません。なぜなら彼女はこれ以上、花に美しさを求めていないから。彼女が残したことばにこんなものがあります。
”花はもう綺麗です”
既に美しいことに美しさを続かせるようなこと、もしくはさらに美しさを追い求めるようなことは彼女自身はこの作品の中ではしておらず、
珍しい、激しい、おかしい、官能的な、より自然なものを探究し続けていて
いつもの花とは違う楽しみ方を作品にしています。
花も一つの伝える手段。
彼女は花も一つのMVやライブと同じ、もう二度と帰ってこないメディアだと考えています。アーティストがMVやライブパフォーマンスを通して音楽を伝えるようにその場しか見たり聞けないということです。花は不可逆的な生命です。生と死を用いた期間限定のアートとも言えると思います。
花をどうやって選ぶのか。
街に出掛けて珍しい性質を持つ花を選んでいるそうです。作者は珍しい要素を持っている花は見ている人の感性を自由にさせると考えています。従来だったら、いつもだったら、などの考え方を捨てて新しいアイデアを得るために珍しい花を選んでいるそうです。
新しさを出すまで試行錯誤は続けるようにしているらしく、花をちぎったり捻ったり形を変えたりもするらしいです。花の美しさを保つのではなく、彼女のアートを優先しているからこそできるなと思いました。
参考*
ヘッダー画像はBaxiaArtさんの作品です