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深津ゼミ(勝手に)開講

(そもそもの出発点)

※ ゼミカリキュラムは、最後の項目で記載してます。爆長めですが、どうしても内容に触れざるを得なかったのでご容赦を。

ライフワークにも近い地方の隠れたシーズ発掘。現在、札幌市のバイオアドバイザリーボードに就任させていただいていることもあり、北海道でリアルに各関係各社とディスカッションさせていただいているのですが(最近は、新潟にも行かせていただいております)。

その過程で、北大医学部には起業部なるものが存在し、学生である彼ら彼女らが、ベンチャーやファイナンスのことについて、興味があり、学びたくても学べない環境があることを知りました。

元々は、北大の中で、起業論のような授業を取り入れようという話も挙がったみたいなのですが、直近の導入は難しいようで。

それじゃあ、、、、僕自身の思考の整理もかねて、非公式でやってみましょうか!!と。これもエコシステム創造の1つかなと。

先日、第1回目(問題解決とは何か?)を実施したのですが、それなりに好評だったと考えているので。 北大医学部起業部生に限らず、オブザーバー参加も試しに実施してみようと思いました。興味ある人がいらっしゃいましたら、お声がけくださいませ。

次回は、問題解決の手法の詳細と、マーケティングorクリティカルシンキングについてお話する予定です(単純に手法を説明するだけでなく、ベンチャー投資やベンチャー経営の観点でどう使うのか。使い方にこだわって説明する予定です)。

次回日程は、9月20日(火)、22日(木)の夜@札幌DRIVE 18時~  で実施し、

WEBでも配信してみる予定です。リアルに参加される方と、軽く懇親会も実施しようと思ってますので、直接来れる方は是非是非。

https://sih-d.jp/

まだ運営もバタバタしてますし(というか、運営は無いに等しい)、それこそ、ご迷惑おかけするところもあると思うのですが。気軽にお声がけくださいませ!!

(開講背景)

学生というか、それに準じる情熱を持った人間は、ほんの少しの出会いであっと言う間に変わるよなーと感じており。今まで、そういった場を提供するゼミはいくつかあったと思うのです。近藤ジェームスさん氏による医学生を対象にした人材養成講座、医療に興味のある人間を対象にした山本雄士ゼミ、さらには少し前惜しまれつつも逝去された瀧本先生による瀧本ゼミ。全員大御所たちですが、僕自身、分かりやすい説明だけは、強みだと思っているので。同じような場を提供しようとすることに挑戦してみてもいいかなと。北海道大学医学部生の皆様とのご縁もあったことですし。

なお、使用マテリアルについては、資料作成について、戦友でもあり師匠でもある、ナベさんこと渡邉さん(&トニーさん)に全面的に協力していただいております。やろうとしていることの意義をお話したら、快く共有していただいてしまいました。

いつか、この非公式深津ゼミが大きくなってきたら、是非、本物講師として登壇していただきたいなあと思ってます(というか、僕も聴講したいです)

(対象者)

今のところ北大医学部起業部の方やその紹介の方を対象としておりますが、ベンチャー業界に対して問題意識や葛藤を抱えつつもどうやって勉強したらいいか分からない方も対象になると思っております。例えば、僕も先日、note に書きましたが、弁護士を目指しているけれども、弁護士以外の人を目指す人にもぴったりかなと。司法修習生とか。

https://note.com/koki7k/n/n6bc01389e654

 いずれにせよ、北大医学部起業部をoriginにしつつも、興味ある人は出来る限りウェルカムにしたいと思ってます。一歩踏み出したい人の後押しになれば。 ヘルスケア領域の話が多めですが、それ以外の領域に進む人にも役立つものになっていると思います。

 どこかのタイミングで、社会人の方にも参加してもらって、適切なコメントももらえる場にできたらなあとも思っております。

(カリキュラム)

 コンサルっぽい内容多めと見せかけ、主眼は、ベンチャーにあります(コンサルっぽい内容は、あくまでもお作法としての意味合い)。起業家養成講座なるものは複数あると思うのですが、個人的には、投資家目線を身につけることで起業家目線も結局身についてしまうと思っており。今までそういう講義なかったなあと思ったので、勝手に作りました。

 僕の他の特技&活動として、小説執筆したり、実務書書いたりもしているので。それについて語った際、評判が良かったものもカリキュラムに含めようと思ってます(もちろん、ビジネスにも役立つ)。

1.問題解決の手法とロジカルシンキングというお作法

(現実の世界での活用というより、自分の思考を深めるための手段。現実的には、いつでも使えるようにしておいた上で、「結局、実生活じゃ使えないし、コミュニケーションとしては限られた特殊な空間でしか使えないよねー」と、使わないくらいが丁度良い)

→ ただし、自分が帰納的思考をする際、どういう枠組みで実行しているのかを客観視し、細かく分けられることが重要。分ける癖がつけば、新しい癖や仮説の発見、さらには、解決策の発見につながる。

→ この部分はかなり分厚い準備があるので。これだけで3~5回分費やすことも

検討中。人によっては、クリエイティビティ―を刺激できる内容になっているはずですので。

2.マーケティング&クリティカルシンキング

(とっつきにくいけど、必要な戦術たち。ベンチャー経営の観点も含めて)

→ 残念ながら、良い製品・科学的に確かな製品だけが売れるわけではないという話も含め。実例を挙げながら解説予定。

3.演習

(いくつか具体例を出しながら検討予定。題材は、イメージしやすいようにC向けビジネスを予定しているが、B向けビジネスのイメージもつけられるように工夫予定)

4.ベンチャーキャピタル~その1~

(ファンドという職業と仕組と向き不向きについて)

→ 謎に包まれているその職業について、特徴と仕組を解説する。「起業家ではなく、VCをやる意義はどこにあるのか?」「VCに向いている人はどういう人か?」「新卒でVCをやることは可能なのか?」など、曖昧にされがちな質問について、可能な限りクリアに回答することを心掛ける。

5―1、ベンチャーキャピタル~その2―1~ (投資家から見た考え方:一般論)

(一般的VCの投資目線と、バイオテック&ヘルステックの投資目線の違いと、個人的主観に基づく、ヘルスケア領域の投資方程式についてディスカッション。)

→ 日本のベンチャーキャピタル業界で有名な事例と聞いて何を思い浮かべるだろうか?多くの人は、ITベンチャーのうちのいくつかを思い浮かべると思う。ここに、何故、ヘルスケア関連企業が出てこないのか? その理由をITベンチャーの特徴と日本のマザーズ市場の特徴とを踏まえて解説をする。

5-2、ベンチャーキャピタルその2-2~ (産学連携が何故必要か:サイエンス周辺)

特に、ヘルスケア領域において顕著であるが、アカデミアの研究を活用した産学連携の重要性が叫ばれている。何故、特にヘルスケア領域において産学連携の重要性が叫ばれており、実際の現場ではどのようなことが問題になっているのか。現状と課題と、あるべき姿。さらには予想される未来について共有する

→ 5-1とも絡むが、日本のマザーズ市場の問題点と今後の展望についても共有する。

6.法律と科学

(法務を代表としたバックオフィス機能について話しつつも、面白い裁判例や契約書などを紹介し、ロビイングの意味も含め、司法・立法・行政との向き合い方を学ぶ。予防接種事例や親子確認の事例を踏まえ、法律と科学と双方で解決できない事例を体験する:不合理な世界を追体験する)

→ 理系と文系の思考方法の違い、ローマ法時代からの危険なスキームについても解説予定。法律は、「酒と金と女の後始末」と言われるが、人間の欲深さと愚かさについて学ぶ

→ 弁護士という生き物の実態、さらに、リーガルリスクの重要性が叫ばれながらも、日本では過小評価されている現状と、その背景について説明する

→ 最終的には、バックオフィス人材に対する考え方を身につける

7.演習

(架空ベンチャーを使って、DDを一緒に実践)

→ VCにおいて、投資目線を養うためには、とにかく多くのDDを通してパターンラーニングをすることだとされる。自分の中の判断軸の形成を最終目標にするが、自身が起業することになった際、冷静に自分のビジネスを見つめられることも同じくらい重要な目標とする。

8.キャリアパス

(特に、理系人材を待ち受ける苦難と、それへの対処法を中心に)

→ 理系白書から現在に至るまでの日本の科学技術の変遷とケーススタディー。マイケルポーターのポジショニング理論を踏まえ、自分の適性を考える

→ 過去の先輩たちの例を複数共有し、自分に近いもの、似ているものを少しでも発見してもらい、自分の将来へのワクワク感を醸成する

9.読書会1

星新一のショートショートを用いて、いわゆるSF思考と呼ばれるものの本質を考える。物語の重要性とストーリーの重要性を学ぶ

→ 例えば、「ボッコちゃん」であれば、星新一がどうやってこの話を創ったのかを考える(星新一の創作方法は、開示されている)

→ 起業家であれ、小説家であれ、何よりも大事なことは強烈な主観であるので。その表現方法とその持続維持の方法を考える(自分のフィルターを通して見た世界を、どう実現するか)

10.読書会2

(ジャンプとジャンプ+の関係性から、プラットフォーム型ビジネスの本質を考える。具体的には、才能と確率のバランスについて考える)

11.総合討論

 フリートークでひたすら質問に回答をすることを考えているが、リクエストに応じてショートセッションを冒頭20分くらいで設けることも検討中。

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