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art/history/literature/music/philosophy/linguistics/language study/Europe

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何かを学ぼうと思うなら良質な本を徹底的に読み込み本質的な理解しようとする知的情熱を持たねばならぬ。

歴史でも、美術でも、思想・哲学でも、文学でも、いかなる分野にせよ、何かを学ぶ際には質の高い優れた書物を読むことが必要不可欠であり、質の低い本、中身の薄っぺらい本、大衆向けの粗悪な本を読むことは百害あって一利なしである。質の低い低俗な薄っぺらい本を100冊、あるいは1000冊読んだところで、その人の知性も教養も学識も養われることはない。それよりも何冊かの良質で知的に優れた本を何度も熟読するほうがはるかに良い。そもそも、何かを学ぶということはどの分野であれ、しっかりとした理解を伴

    • 高階秀爾さんの著作

      西洋美術に関心のある人なら高階秀爾氏の名前は誰でも知っているし、その著作を読んだことのある人も多いだろう。世の中には名が知れていたり多くの著作があったりしても、その人の著作を読んでみるとイマイチであることはしばしばあるが、高階秀爾さんの著作に関してはそのようなことはまったくなく、その著作は素晴らしい名著で溢れている。非常に明快かつ知的な文章で読者の美術に関する理解を助けてくれる、それが高階秀爾さんの著作である。「西洋美術に関する深くて豊かな理解、学識、教養を得たいのならば、高

      • 西洋美術における1886年

        西洋美術において1886年というのは極めて重要な年であると考えられる。この年は言うまでもなく第8回印象派展、すなわち最後の印象派展が開催された年であるが、この印象派展はその名にも関わらず印象派とは正反対の2つの潮流によって特徴づけられる。一つはスーラやシニャックといった新印象派であり、もう一つがゴーギャンやルドンの象徴主義である。スーラやシニャックといった新印象派の画家たちは点描画法という技法を使って、補色など考えて科学的に細かな点描を画面に並べていく。これは移りゆく大気や光

      • 何かを学ぼうと思うなら良質な本を徹底的に読み込み本質的な理解しようとする知的情熱を持たねばならぬ。

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      • 西洋美術における1886年