想いを声に響かせて
野球観戦の醍醐味と言えば、
手にしているカップのビールがこぼれる勢いで、ボールの行方に大声で一喜一憂し、展開にドギマギしながら高らかにヒッティングマーチを歌う。
これですよね。
そうだなぁ。
私はやっぱり、ドームよりも、野外の球場が好きです。
その解放感が、野球らしいから。
そして何でも昔からの物が好きなので・・・。
少し前、久々の観戦に行きまして。
メロディだけが流れるヒッティングマーチの中、
無言だけれど、厚い、熱い手拍子で応援する観客の姿に、感極まりました。
いや、自分もその一員なのですが。
この状況下でなくても、野球に限らず、私はこの、人が人を熱烈に応援する姿、猛烈に感動するのです。
本当に尊いと思う。
応援する側も、される側も。
ましてやこの状況下。
無言でも伝わるあの熱気は何ですか。
愛や想いは目に見えないというのは、きっともう古い考えなのですね。
見える。存在する。
見える。温度もある。
見える。呼応している。
と、感動しつつも、
その後、無観客の舞台の配信も観劇し、
やはり生身の人間の力、声の力は偉大だなと改めて。
慣れていかなければならないことと、
慣れてはいけないこと。
私たちは本当に、凄まじい時代の狭間に生きていますね。