切なくなる本
読書記録2日目
砂漠 著者 伊坂幸太郎
ちょっとネタバレあるかもしれません。
これは3月に読んだからだいぶ内容もわすれてしまった。
それでも印象に残っているのは、最後の終わり方。
大学生で知り合った5人の入学から卒業までの話。
卒業でもう毎日会うことは無い。
でもこれだけの絆だからずっと仲良くしているはず。
主人公はこの期待の裏に現実味を帯びた不安を感じている。
結局何となく連絡を取らなくなってなんとなく疎遠になるのかもしれない。そう思っている。
でもそれを感じるのは今の自分にとって悲しいことで、でも人間関係ってそんなもんだ、ってちょっと冷めている感じもある。
最後の一、二文が今までの波乱万丈な大学生活をどこか遠くから見下ろしている感じ。
大学卒業は社会人としての入口で、大人になる自分となりきれない自分が葛藤している感じ。
読み終わったあとぐっと切なくなった。
めちゃくちゃわかる。
保育園から高校まで卒園、卒業を経験してきた。卒業してしばらくは戻りたいだとか、寂しい、みんなに会いたい、と強く思うのだけれど、新しい場所で生活していくとその感情は薄れてくる。
感情が薄れるってことは予感できるけど、それを現実にさせたくないっていう切なさがその時代にはあって、大学生というのは青春時代という切なさ満載の位置にあるから尚更葛藤が生まれるのだなあと。
その切なさを体験するのは結構苦しい。
でも結局は頭の片隅のちょっとした思い出になるのだと思う。
今大学3年生、切なくなる思い出に
今生きている。
(なんか湿っぽくなった、梅雨か?もう梅雨なんか??自分そんなんキャラちゃうでえー)