やせる目的のダイエットさえしなえれば、リバウンドしない。
姉さんは言った。
「やせる目的のダイエットさえしなければ、リバウンドしないよ」と。
はい??
ダイエットって、やせる目的でするものではないんですか??
すると、姉さんは私に辞典を手渡してきた。今時、紙でペラペラめくるやつで調べるのかーとも思ったが、まぁペラペラめくって"diet"を調べてみたところ、、、
(しかも、英英辞典かよっ)
なるほど、確かに「やせる」の意味だけじゃないようだ。(正確に訳せたじゃないけど)
いつから、diet=やせること、になっちゃったんだろう。日本でも平安時代の頃はふくよかな女性が人気があったとかで。
いつの時代も、体型とか見た目とかに関する流行のようなものがあるんだなぁ、と私は思った。ただ、同時にこうも思う。
その時代を生きた人たちも、流行とやらに対して息苦しさを感じていた人も多かったんだろう。流行に追いつこうとして、無理した人もいただろうし、なんて自分はダメなんだろうと思い悩んだり、自分の価値を感じられなくなったり。現代だけではなく昔もそういう思いを抱えた人が大勢いたんじゃないかな。
その時代の大多数の人が良きと思い込んでいた流行に、踊らされてきた人たち、踊らされているとも気がつかないまま疲弊した人もいっぱいいたんだろうな。
その数の分の痛みが、今もこの世に残っている。
ように感じられる、ような気がする。
その、驚くほど大きな痛みの集合体を想像しながら、わたしの中には、こんな問いが生まれた。
「わたしは、一体いつまで、周りからの評価、他人の意見を気にして生きていくつもりなのだろう?」と。
その時はまだ、まさかわたしが、やせる目的のダイエットをしなくなる日がこようとは、夢にも思っていなかった。
~つづく~(たぶん)